京都の習慣・しきたり「除夜の鐘」2026攻略!交通と規制の注意点

京都のしきたり

こんにちは。日本文化ラボ(Nippon Culture Lab)、運営者の「samuraiyan(さむらいやん)」です。

カレンダーも最後の一枚となり、いよいよ2026年が目の前に迫ってきましたね。現在は2025年12月8日。もしあなたが「今度の年越しは京都で除夜の鐘を聞きたい」と計画しているなら、この記事に出会えて本当にラッキーです。なぜなら、2025年の大晦日から2026年の元旦にかけての京都は、交通機関の運行状況や神社の参拝ルールにおいて、昨年までとは異なる「重要な変化」が起きているからです。厳しい寒さの中、雪が舞う古都・京都の寺院から、新年を迎える除夜の鐘の音が響き渡る、静寂で荘厳な夜の風景。

特に注意すべきは「終電の時間」「入場規制」です。かつてのように「鐘を聞いてから電車でホテルに帰ろう」という軽い気持ちで訪れると、極寒の京都で朝まで立ち往生するか、あるいは長蛇の列に巻き込まれる可能性があります。しかし、怖がる必要はありません。事前に正確な情報を知っておけば、静寂の中で響き渡る鐘の音は、一生忘れられない感動的な体験になるはずです。

この記事では、単なる観光ガイドではなく、京都という街が大切にしてきた「習慣・しきたり」の深い意味や歴史的背景を掘り下げつつ、2025年の大晦日を安全かつスマートに楽しむための完全攻略法を、現地を愛する私ならではの視点で徹底解説します。鐘の音が持つ本来の意味を知り、万全の装備で挑めば、きっと素晴らしい新年の幕開けとなることでしょう。

この記事でわかること

  • 108つの煩悩に隠された複雑な計算式と、知恩院の鐘が持つ意外な歴史的背景
  • 2025年大晦日の交通事情:JRの「3時まで延長」と地下鉄・私鉄の「終夜運転なし」の落とし穴
  • 八坂神社「をけら詣り」の23時以降の入場規制リスクと対策
  • 予約なしでも当日鐘を撞ける穴場スポットと、底冷え対策の服装マナー

京都の習慣・しきたりとしての除夜の鐘と歴史

京都の冬の夜空にゴーンと響き渡る重厚な鐘の音。それは単に「年が変わる合図」ではありません。そこには、平安の昔からこの地で生きてきた人々の祈り、恐れ、そして希望が何層にも重なって込められています。京都における除夜の鐘は、観光資源である以上に、地域コミュニティを結びつける大切な「儀礼」なのです。

ここでは、私たちが普段何気なく耳にしている「108」という数字に隠された驚きのロジックや、京都を代表する知恩院のダイナミックなしきたりについて、少しディープな視点から紐解いていきましょう。これを知っているだけで、鐘の音の「聞こえ方」が劇的に変わるはずです。ただ音を聞くのではなく、その背景にある物語を「感じる」年越しにしてみませんか?

108の煩悩と除夜の鐘の意味や由来を解説

「除夜の鐘は煩悩の数だけ、つまり108回撞く」というのは、日本人なら誰もが一度は聞いたことがある有名な話ですよね。でも、「じゃあ、なんで108なの?」と聞かれて、具体的に説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか。

実はこの「108」という数字、適当に決められたものではなく、仏教的な世界観に基づいた非常にロジカルな計算式で導き出すことができるんです。私がリサーチして「なるほど!」と膝を打った、最も有力な説をご紹介します。それは、人間の「感覚器官」と「感じ方」、そして「時間軸」を掛け合わせるというものです。

要素 名称 内訳
感覚器官 六根(ろっこん) 眼(視覚)・耳(聴覚)・鼻(嗅覚)・舌(味覚)・身(触覚)・意(意識) 6
受け取り方 三受(さんじゅ) 好(快感)・悪(不快)・平(どちらでもない) 3
状態 浄・染(じょう・せん) きれい(清らか)・きたない(汚れている) 2
時間軸 三世(さんぜ) 過去・現在・未来 3

この表にある数字を全て掛け合わせてみてください。
6(六根)× 3(三受)× 2(浄・染)× 3(三世)= 108
となりますよね。つまり、人間は目や耳などの感覚を通して、快・不快を感じ、それが清らかな状態だったり汚れた状態だったりしながら、過去・現在・未来へと永遠に続いていく…という、仏教的な人間観そのものがこの数字に凝縮されているのです。

また、これ以外にも面白い説があります。「四苦八苦(しくはっく)」という言葉をご存知ですよね。これを数字に置き換えて足し算するという説です。
四苦(4 × 9 = 36)+ 八苦(8 × 9 = 72)= 108
ダジャレのように聞こえるかもしれませんが、江戸時代の庶民の間ではこちらの説も広く信じられていたそうです。

さらには、1年間の気候の変化を表す暦の数字を足したという説もあります。
12(ヶ月)+ 24(二十四節気)+ 72(七十二候)= 108
こう考えると、108という数字は単なる「悪い心」の数ではなく、私たちが生きていく上での「時間」や「季節」、そして逃れられない「感覚」そのものを表しているように思えてきませんか?鐘の音一つひとつが、そうした苦しみや迷いを浄化し、新しい自分に生まれ変わるためのカウントダウンだと思えば、寒空の下で聞く音色も温かく感じられるかもしれません。

知恩院で見られる独特な撞き方と人数の秘密

浄土宗総本山・知恩院の巨大な梵鐘を、17人の僧侶が独特の「逆の撞き」で力強く鳴らす、迫力ある大晦日の儀式の様子。

京都で除夜の鐘といえば、東山にある浄土宗総本山・知恩院(ちおんいん)を語らずにはいられません。テレビの「ゆく年くる年」でも頻繁に中継されるので、映像で見たことがある方も多いでしょう。しかし、実際に現地で見るその姿は、テレビ画面越しでは伝わらないほどの圧倒的な「スペクタクル」です。

知恩院の大鐘は、高さ約3.3メートル、直径約2.8メートル、そして重さはなんと約70トンにも及びます。これは日本最大級の梵鐘の一つであり、国の重要文化財にも指定されています。これほど巨大な金属の塊を鳴らすわけですから、当然ながら一人の力ではビクともしません。そこで登場するのが、合計17人の僧侶による息の合ったチームプレーです。

知恩院の鐘撞きチーム編成

  • 撞き手(親綱・おやづな):1名。鐘を撞く主役であり、全体への指示を出す司令塔。
  • 引き手(子綱・こづな):16名。巨大な撞木(しゅもく)を引き戻し、反動をつけるためのサポート役。

特に注目していただきたいのが、親綱を持つ僧侶の独特な所作です。通常、鐘を撞くときは鐘に向かって撞木を押し出しますよね。しかし、知恩院は違います。

子綱を持つ16人が「えーい、ひとーつ」「そーれ」という掛け声とともに綱を引くと、親綱を持つ僧侶は、鐘に背を向け、撞木にぶら下がるようにして仰向けに空中に身を投げ出します。

これを「逆の撞き(ぎゃくのつき)」と呼ぶこともありますが、重力を最大限に利用し、自身の体重と遠心力を全て鐘の一点に集中させるその姿は、静寂な仏教行事というよりは、命がけのアクロバットを見ているかのようです。この「全身全霊」という言葉を体現した撞き方こそが、毎年約3万人もの参拝者を惹きつけてやまない理由なのです。地面を揺らすような重低音は、ただ耳で聞くのではなく、身体全体で「浴びる」ような体験と言えるでしょう。

ラジオ放送が定着させた知恩院の新しいしきたり

ここで、知恩院の除夜の鐘に関する少し意外な、そして興味深い「トリビア」をご紹介しましょう。これを知っていると、京都通として一目置かれるかもしれません。

実は、知恩院で大晦日に現在のような大規模な除夜の鐘が行われるようになったのは、歴史的に見るとそれほど古い話ではないのです。記録によると、本格的に行われるようになったのは1930年(昭和5年)頃からだと言われています。

では、なぜその時期に始まったのでしょうか?そのきっかけを作ったのは、なんと「NHKラジオ放送」でした。当時、ラジオ放送が普及し始め、「全国に京都の鐘の音を届けたい」という企画が持ち上がりました。その要請に応える形で、知恩院での鐘撞きが定着していったという経緯があるのです。

つまり、私たちが「古都・京都の千年の伝統」だと思っているこの行事も、実はメディアの発展とともに形作られた、比較的新しい「創られた伝統」という側面を持っているんですね。伝統とは、決して変化しない化石のようなものではなく、時代に合わせて柔軟に形を変えていく生き物のようなものだと感じさせられます。

ちなみに、浄土宗の教義的には、本来「鐘を撞いて煩悩を消す」という考え方はしません。煩悩は人間が自力で消せるような軽いものではないからです。知恩院では、鐘の音を「煩悩を消す魔法の音」ではなく、「自身の愚かさを自覚し、阿弥陀様への感謝とお念仏(南無阿弥陀仏)を唱えるきっかけ(トリガー)」として位置づけています。単なる厄払いではなく、「懺悔(ざんげ)と感謝の音」として耳を傾けると、また違った深い響きに聞こえてくるはずです。

除夜の鐘に参加する際の服装やマナーの注意点

京都の底冷え対策として、防寒着をしっかりと着用した参拝者が、深夜の寺院の境内にある除夜の鐘の列に並んで待機している様子。

「京都の冬は寒い」とよく言われますが、大晦日の夜の寒さはレベルが違います。京都盆地特有の地形が生み出す「底冷え(Sokobie)」は、足元からじわじわと体温を奪い、骨の髄まで凍みるような感覚にさせます。2025年の年末予報では、天気が周期的に変わりやすく、雨や雪が降る可能性もあるため、防水対策も重要になりそうです。

特に、自分で鐘を撞くために寺院に並ぶ場合、吹きっさらしの屋外で1時間〜2時間待ち続けることも珍しくありません。おしゃれをして行きたい気持ちは分かりますが、この夜だけは「防寒」を最優先にしてください。命に関わると言っても大げさではありません。

2025年版 必須の防寒サバイバルアイテム

  • アウター:お尻まで隠れるロング丈のダウンコートが最強です。雨雪予報に備え、フード付きが推奨。
  • カイロ:貼るカイロを背中やお腹に。そして絶対に忘れてはいけないのが「靴用カイロ」です。足先の感覚がなくなると、並ぶのが本当に辛くなります。
  • 小物:耳当て、マフラー、手袋は必須。スマホ操作対応の手袋だと、並んでいる最中も調べ物ができて便利です。
  • 靴下:厚手のウールソックスを重ね履きすることをお勧めします。

また、足元の「靴選び」も重要です。寺院の境内は、砂利道や石段、木の根などが多く、夜間は足元が暗くて非常に歩きにくくなっています。フォーマルなパンプスやヒールの高いブーツは絶対に避けてください。砂利にヒールが埋まって転倒する危険がありますし、何より足の指先が冷えて感覚がなくなってしまいます。ムートンブーツや、底の厚いスニーカーなど、断熱性と歩きやすさを兼ね備えた靴がベストです。

マナーとしては、鐘を撞く前に必ず鐘に向かって合掌し、一礼するのが作法です。鐘を撞いた後も再度合掌します。また、深夜の住宅街に近いお寺も多いため、待ち時間に大声で会話したり、騒いだりするのは厳禁です。静寂の中で心を整え、来るべき新年に思いを馳せる時間として過ごしましょう。

八坂神社のをけら詣りとハシゴする巡り方

八坂神社の伝統的な神事である「をけら詣り」。参拝者が吉兆縄を回し、薬草の火種を持ち帰る様子。

除夜の鐘とセットで語られるべき京都の重要な習慣に、八坂神社の「をけら詣り(おけらまいり)」があります。これは、鐘を聞いた後の初詣として、多くの京都人が行う神事です。

「をけら」とは、キク科の薬草(オケラ)のこと。これを焚いた「をけら火」を、吉兆縄(きっちょうなわ)という竹の皮でできた縄に移し、火が消えないようにくるくると回しながら持ち帰るという独特のスタイルが有名です。

【重要】2025年大晦日の入場規制に注意

八坂神社では、混雑緩和のため大晦日の23:00頃より境内への立ち入りが規制される可能性が高いです。一度境内が閉鎖され、参拝者は四条通に設置される待機列に並ぶ必要があります。つまり、「鐘を聞いてからふらっと立ち寄る」ことが難しくなっています。
(出典:Kyotokanko Yagi『八坂神社の初詣2025』

この規制があるため、「知恩院で鐘を聞いてから八坂神社へ」という移動を考えている方は、四条通での長時間の待機を覚悟する必要があります。スムーズに回るなら、先に早い時間帯に八坂神社を訪れるか、規制解除後の深夜遅くを狙うなどの工夫が必要です。

「をけら火」の縄をくるくると回すのは、遠心力と風を送り込むことで火種を維持し、かつ炎として燃え上がらせないための生活の知恵(物理学)でもあります。この独特の風景を見ると、「ああ、京都の大晦日だな」と実感させられますね。京都にはこうしたユニークなしきたりがたくさんあります。興味がある方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
京都のしきたりに関する記事一覧

2026年版京都の習慣・しきたりと除夜の鐘事情

さて、ここからが本記事の最重要パートです。2025年の大晦日から2026年の元旦にかけて、京都の年越し事情は昨年までと微妙に変化しています。特に交通機関の運行状況は、路線によって対応が分かれているため、事前の確認が命取りになります。

2026年は終夜運転なしの交通事情に注意

大晦日深夜、終夜運転が中止されシャッターが閉まった京都の駅の改札口。交通手段を失い、途方に暮れる旅行者。

かつて京都の大晦日といえば、朝まで全ての電車やバスが動いているのが当たり前でした。しかし、今年は「完全な終夜運転(朝までノンストップ)」を行う路線と、「終電延長(3時頃まで)」で終わる路線、そして「通常通り終了」する路線が混在しています。

【重要】2025年大晦日→2026年元旦の運行状況(予定)

  • JR西日本(京都線・奈良線など):終夜運転は行いませんが、午前3時頃まで臨時列車を運行します(約20〜40分間隔)。昨年より少し改善されましたが、始発までの空白時間(3時〜5時半頃)がある点に注意が必要です。
  • 近鉄電車:京都線などで終夜運転を実施します。これが最大の「生命線」となります。
  • 京都市営地下鉄・市バス終夜運転なし(通常の休日ダイヤで終了)。深夜の市内移動の足が完全に消えます。
  • 京阪電車・阪急電鉄終夜運転なし。祇園四条や河原町から大阪方面へ深夜に帰ることはできません。

(出典:JR西日本『大晦日の臨時列車運転について』

この状況から導き出される結論は、「地下鉄・京阪・阪急沿線のホテルは深夜の帰宅が困難」ということです。一方で、JR沿線や近鉄沿線であれば、午前3時頃までは移動が可能です。この違いが、宿選びや当日の行動範囲を大きく左右します。

整理券の配布時間や並ぶべきタイミングの目安

自分で鐘を撞きたい場合、人気の寺院では「整理券(Seiriken)」が必須です。配布開始時間に遅れると、せっかく行っても撞けないことがあります。特に今年は地下鉄などの足がないため、移動ミスは許されません。

寺院名 エリア 整理券配布 鐘撞き開始 特徴・備考
高台寺 東山区 22:00頃~ 23:45~ 先着108組。非常に人気が高く、ライトアップされた庭園も美しい。22時前には到着推奨。
誓願寺 中京区 23:00~ 23:00~ 新京極の街中。配布と開始が同時。アクセス抜群で初詣への移動もスムーズ。
百萬遍知恩寺 左京区 22:15~ 23:45~ 108組限定。甘酒の接待があることも。大きな数珠を回す「大念珠繰り」も有名。
東福寺 東山区 23:00~ 23:30~ なくなり次第終了。JR奈良線(3時まで運行)の駅から近いので、帰りの足が確保しやすい。

特に誓願寺は、繁華街(新京極通り)の中にあり、整理券をもらってすぐに撞けるシステムのため、その後の初詣への移動もスムーズです。「街中でサクッと体験したい」という方には最適な選択肢と言えるでしょう。

予約なしで当日撞ける穴場のおすすめ寺院

「整理券に並ぶのは寒いし、時間に縛られたくない…」という方には、予約なしで並べば撞けるお寺がおすすめです。ただし、交通手段との兼ね合いを必ず考慮してください。

  • 永観堂(禅林寺)(左京区):23:00〜24:30頃。人数制限が比較的緩やかで、並べば撞けることが多いです。「みかえり阿弥陀」で有名なお寺で、静かな年越しを迎えられます。地下鉄東西線が動いていないので、徒歩かタクシー移動が前提です。
  • 真如堂(真正極楽寺)(左京区):23:45から。4〜5人で一打するスタイルで、例年は薬湯(やくとう)の接待があるなど、アットホームで温かい雰囲気が魅力です。
  • 毘沙門堂(山科区):JR山科駅から徒歩圏内。JRが3時まで動いているため、実はアクセスが良い穴場です。市内中心部の喧騒を離れたい方におすすめ。

回転率が高く確実に体験できる壬生寺の魅力

グループで除夜の鐘を撞く体験の様子。数人の参拝者が協力して大きな綱を引き、回転率が高く確実に鐘を撞ける参加型の寺院の雰囲気。

私が「絶対に鐘を撞きたい」という友人にいつも勧めているのが、新選組ゆかりの壬生寺(みぶでら)です。四条大宮エリアにあり、アクセスも比較的良好です。

ここの最大の特徴は、「1回につき10人程度で綱を引く」というグループ撞きシステムを採用していること。単純計算で、108回 × 10人 = 約1000人以上が参加できることになり、回転率が非常に速いです。一人で撞くことにこだわらなければ、これほど確実なスポットはありません。

整理券を取り損ねた人や、予定が押してしまった人にとっての「最終防衛ライン(Safety Net)」とも言える心強いお寺です。先着順ですが、収容人数が多いため、比較的遅い時間に行っても参加できる確率が高いのが嬉しいポイントです。

混雑を回避して楽しむためのエリア選定と宿

2026年大晦日の京都の交通状況を踏まえたエリア戦略図。東山エリアの寺院集中地と、近鉄沿線ホテルを繋ぐ移動ルートの重要性を示している。

2026年の年越しを成功させる鉄則は、「JR・近鉄沿線」または「徒歩圏内」に拠点を置くことです。

2026年版 おすすめのエリア戦略

  • 東山エリア集中型(最強):知恩院・高台寺・八坂神社が全て徒歩圏内。このエリアに宿を取れば、京阪が止まっていても関係ありません。時間を気にせず楽しめます。
  • 京都駅周辺拠点型(安全):JRと近鉄が動いているため、東福寺や毘沙門堂へ遠征しても帰ってこられます。また、駅周辺の東寺などで鐘を撞くのも手です。
  • 四条大宮・河原町滞在型(便利):壬生寺や誓願寺へ徒歩アクセス可能。阪急・地下鉄は止まりますが、飲食店が多く、徒歩で完結できるのが強みです。

絶対にやってはいけないのは、「地下鉄東西線沿線の山科のホテルをとって、東山の知恩院へ行く(帰りの地下鉄がない)」や、「嵐山で鐘を撞いてから、バスで八坂神社へ移動する(バスがない)」といったプランです。タクシーも捕まらない可能性が高いため、今年は特に移動のリスク管理を徹底してください。

京都の習慣・しきたりとして除夜の鐘を楽しむ

2026年の夜明け前、除夜の鐘が鳴り響く寺院の鐘楼の前で、新しい年への希望を込めて静かに合掌している参拝者の後ろ姿。

今回は、2026年の京都における除夜の鐘について、習慣や歴史的背景、そして最新の交通事情までご紹介しました。

「108」という数字に込められた意味や、知恩院の鐘がラジオによって広まったという歴史を知ると、ただの音色がまた違って聞こえてくるのではないでしょうか。そして何より、今年は「JRの臨時列車」と「私鉄の運休」を正しく理解し、帰りの足を確保することが、良い年を迎えるための最初のミッションとなります。

しっかり準備をして、心安らかに、そして安全に、京都での年越しを楽しんでくださいね。それでは、よいお年を!

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