こんにちは。日本文化ラボ(Nippon Culture Lab)運営者の「samuraiyan(さむらいやん)」です。
京都・洛北で、長い歴史を持つ料理店を訪ねたいときに候補に挙がるのが「山ばな 平八茶屋」です。
名物の「麦飯とろろ汁」、京都で珍重されるぐじ(甘鯛)を使った若狭懐石、約600坪の庭園、そして日本古式の蒸し風呂「かま風呂」。一般的な料亭とは少し違う体験ができる店として知られています。
ただ、初めて調べると、「麦とろはいくら?」「懐石は昼と夜でどう選ぶ?」「かま風呂は食事だけでも利用できる?」「子ども連れでも大丈夫?」「予約は必要?」など、確認しておきたいことがたくさんあります。
さらに、平八茶屋の本当の面白さは「約440年続く老舗」という数字だけではありません。
天正年間に若狭街道の街道茶屋として始まり、江戸後期には「麦飯茶屋」として記録され、明治期には川魚料理店へ発展。その後、旅館業、若狭懐石、百貨店での惣菜販売、本膳料理の再現へと、時代に合わせて事業と料理の形を変えてきました。
現在の株式会社平八茶屋が掲げるのは、創業時から受け継ぐ「心の茶屋」という考え方です。
この記事では、山ばな 平八茶屋の歴史と企業文化を軸に、麦飯とろろ汁、若狭懐石、現在の料金、かま風呂、本膳料理、子ども向け料理、庭園、予約、アクセスまで、2026年の公式情報をもとにわかりやすく整理します。
この記事でわかること
- 山ばな 平八茶屋が約440年続いてきた歴史
- 若狭街道の街道茶屋から現在の料理旅館へ発展した流れ
- 企業理念「心の茶屋」に込められた考え方
- 創業以来の名物「麦飯とろろ汁」の特徴
- ぐじの若狭焼と若狭懐石の違い
- 2026年現在の昼・夜の料理料金
- 日本古式の蒸し風呂「かま風呂」の利用方法
- 本膳料理や子ども向け料理の料金と予約条件
- 騎牛門・約600坪の庭園・歴史的建築の見どころ
- 予約・営業時間・アクセス・駐車場
- 山ばな 平八茶屋とは?天正年間から約440年続く洛北の老舗
- 街道茶屋から株式会社平八茶屋へ|約440年の変化
- 平八茶屋の企業文化を表す「心の茶屋」
- 創業以来の名物「麦飯とろろ汁」とは?
- 2026年の麦とろランチ料金
- ぐじの若狭焼|若狭街道の歴史を料理として受け継ぐ
- 若狭懐石・季節懐石・川魚料理の現在料金
- 昼なら鰻・車海老天麩羅も選べる
- 本膳料理|昔の料理文化を「体験できる形」に再現
- 日本古式の蒸し風呂「かま風呂」
- 子ども連れでも利用できる|童弁当・お食い初め膳
- 騎牛門と約600坪の庭園も見どころ
- 夏目漱石と北大路魯山人|文化人とのつながり
- 料理旅館として宿泊も可能
- 山ばな 平八茶屋の営業時間・店舗情報
- 予約は必要?料理によって条件が異なる
- 服装は?公式に厳格なドレスコードの明記はない
- アクセス|最寄りは叡山電鉄「修学院駅」
- 京都の他の老舗料亭との違い
- 平八茶屋から学べる「老舗が変わりながら続く方法」
- よくある質問
- まとめ|山ばな 平八茶屋は「心の茶屋」を440年つないできた老舗
山ばな 平八茶屋とは?天正年間から約440年続く洛北の老舗
山ばな 平八茶屋の創業は、安土桃山時代の天正年間です。
公式サイトでは、約440年前、若狭街道の街道茶屋として、京都御所から一里ほど離れた洛北・山端(やまばな)の地で、初代平八が茶店を営み始めたことが店の始まりとされています。
若狭街道は、若狭と京都を結ぶ重要な道でした。
人や物が行き交う街道沿いで、平八茶屋は旅人に茶を出し、麦飯とろろを提供して休息の場となっていました。

「麦飯茶屋」「いも汁や 平八」として歴史資料にも残る
麦飯とろろ汁は、後世になって観光客向けに作られた名物ではありません。
公式サイトによると、江戸後期の京都案内書『拾遺都名所図会』には、山端の場所に「麦飯ちゃ屋」として掲載されています。
また、同じく江戸後期の旅宿案内「浪花講定宿帳」には、「いも汁や 平八」として名前が残っています。
つまり現在の看板料理である麦飯とろろ汁は、街道茶屋だった時代から店の存在を象徴する料理だったことが、歴史資料からも確認できます。
名物が企業の歴史そのものになっている老舗の商品には、後から作られた「名物」もあります。しかし平八茶屋の麦飯とろろ汁は、江戸時代の資料にも店と結びついて登場します。料理そのものが店の歴史を伝える資料になっている点が、大きな特徴です。
街道茶屋から株式会社平八茶屋へ|約440年の変化
平八茶屋の歴史を「昔から同じ店」とだけ見ると、この老舗の特徴を見落としてしまいます。
公式会社概要を見ると、時代に合わせて事業の形を大きく変えてきたことがわかります。
| 時期 | 平八茶屋の変化 |
|---|---|
| 安土桃山時代 | 若狭街道の街道茶屋として創業 |
| 江戸初期~中期 | 「萬屋平八」として茶店・雑貨屋を営む |
| 江戸後期 | 『拾遺都名所図会』に麦飯茶屋として掲載 |
| 明治時代 | 街道茶屋から料理屋へ変化し、川魚料理専門店へ |
| 1964年 | 有限会社平八茶屋を設立 |
| 1970年 | 旅館業を開始し料理旅館へ |
| 1978年 | 昼の軽食を開始 |
| 1981年 | 若狭懐石を開始 |
| 1986年 | 百貨店で惣菜・ギフト販売を開始 |
| 1996年 | 本膳料理を開始 |
| 1998年 | 株式会社平八茶屋へ社名変更 |
現在の株式会社平八茶屋は、料亭だけでなく、料理旅館と惣菜製造・販売も事業としています。
会社概要では、代表取締役は園部晋吾氏、社員数15名とされています。
平八茶屋の企業文化を表す「心の茶屋」
平八茶屋が採用ページで掲げている言葉が、「心の茶屋」です。
公式では、初代平八が、京を出る旅人には一服の茶を出して旅の安全を祈り、京へ入る旅人には麦とろを出して旅の疲れを癒したと説明しています。
その創業時の心が、現在も「心の茶屋」として受け継がれているという考え方です。
つまり、平八茶屋にとって重要なのは高級料理を提供することだけではありません。
食事を通じて人を迎え、疲れを癒し、人と人とのつながりを深める。
これが、街道茶屋から現在の料理旅館まで続く文化的な軸になっています。
「できない理由」より「できる方法」を考える
現在の社長メッセージも興味深い内容です。
園部晋吾氏は、求める人材について、相手を思って行動すること、責任を果たすこと、常に学ぶことに加え、できない言い訳ではなく「できる方法」を考える姿勢や、時代を捉えて行動する姿勢を挙げています。
約440年の歴史を守る会社でありながら、「昔からこうしてきたから」という考えだけで止まらない。
この姿勢は、街道茶屋から料理店、旅館、惣菜販売へと事業を広げてきた歴史とも一致しています。
平八茶屋の企業文化で注目したい点
- 創業時から「旅人をもてなす」という役割を持つ
- 麦飯とろろ汁という核となる料理を守る
- 時代に合わせて料理店・旅館・物販へ事業を変える
- 伝統料理をそのまま残すだけでなく、新しい形で再構成する
- 少数精鋭で社員一人ひとりの役割を重視する
- 「できる方法」を考え、時代を捉えることを重視する
創業以来の名物「麦飯とろろ汁」とは?
山ばな 平八茶屋を初めて利用するなら、まず知っておきたいのが「麦飯とろろ汁」です。
公式サイトでは「創業以来の名物」と紹介されています。
使われる山芋は、粘りの強い丹波産つくね芋です。
これを丹念にすりおろし、北海道・礼文島香深浜の天然利尻昆布と、鹿児島県枕崎産の本枯れ節を使っただしで味を調えます。
公式の詳しい説明では、少量の白味噌も味付けに用いられています。
麦飯には、国産の朝日米と押麦が使われています。
濃厚なつくね芋を、だしによって滑らかにのばし、温かい麦飯と合わせる。派手な料理ではありませんが、創業時から店の顔であり続けていること自体が、平八茶屋らしさを表しています。

旅人の食事から現代の懐石の締めへ
麦飯とろろ汁の面白いところは、提供される場面が変化してきたことです。
街道茶屋時代は、旅を続ける人が手早く食べる料理でした。
現在は、お昼の麦とろ点心だけでなく、昼懐石、季節懐石、若狭懐石、川魚料理など、多くのコースの締めに組み込まれています。
料理そのものは受け継ぎながら、「旅人の日常食」から「老舗料理店のコースを締めくくる伝承料理」へ役割を変えてきたと見ることができます。
2026年の麦とろランチ料金
「まずは麦飯とろろ汁を食べたい」という人には、お昼の料理が利用しやすいでしょう。
2026年8月31日時点の公式メニューでは、次のように案内されています。
| 料理 | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| 麦とろ点心 | 5,500円(税込) | 点心・向付・蓋物・吸物・麦飯とろろ汁・水物 |
| 麦とろ点心 焼物付 | 7,150円(税込) | 基本の点心に焼物を追加 |
| 麦とろ点心 揚物付 | 7,150円(税込) | 基本の点心に揚物を追加 |
| 麦とろ点心 焼物・揚物付 | 8,800円(税込) | 焼物と揚物の両方を楽しめる |
| 昼懐石 | 11,000円(税込・サービス料別) | 季節料理7品+麦飯とろろ汁+水物 |
麦とろ点心は大広間で提供され、昼懐石は小部屋でゆっくり食べられると公式に案内されています。
表示料金を確認して予約を2026年7月に価格改定のお知らせが出ています。料理によって「税込」「税込・サービス料別」など表示方法も異なるため、最終的な支払額は予約時の公式表示で確認してください。
ぐじの若狭焼|若狭街道の歴史を料理として受け継ぐ
麦飯とろろ汁と並ぶ、もう一つの重要な料理が「ぐじ」です。
京都では赤甘鯛を「ぐじ」と呼び、古くから珍重してきました。
平八茶屋では、細造りの向付や若狭焼などで味わえます。
公式では、若狭焼について、ぐじの鱗まで食べられるよう遠火の強火で炙ると説明しています。
表面の鱗を香ばしく仕上げながら、柔らかな白身を味わう料理です。

1981年に「若狭懐石」を始めた意味
現在の若狭懐石が始まったのは1981年です。
ここには、平八茶屋の歴史がよく表れています。
平八茶屋の原点は、若狭と京都を結ぶ街道の茶屋でした。
その店が近代に料理店となり、さらに「若狭」という土地とのつながりを、ぐじを中心とした懐石料理へ発展させています。
昔の街道茶屋をそのまま再現したのではなく、店の歴史を現代の料理コースへ置き換えたわけです。
若狭懐石・季節懐石・川魚料理の現在料金
本格的な食事を楽しむ場合は、若狭懐石、季節懐石、川魚料理から目的に合わせて選べます。
| コース | 2026年8月時点の公式料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| 季節懐石 | 16,500円(税込・サ別) | 旬の素材を使う月替わりの懐石 |
| 川魚料理 | 18,700円(税込・サ別) | 鯉・鮒・鮎・鰻・もろこなどを使う月替わりコース |
| 若狭懐石 | 19,800円(税込・サ別) | ぐじの向付・若狭焼などを含む月替わり懐石。価格により食材が変わる |
| 若狭懐石 | 23,100円(税込・サ別) | |
| 若狭懐石 | 27,500円(税込・サ別) | |
| 若狭懐石 | 33,000円(税込・サ別) |
懐石料理と飲み物には、別途15%のサービス料がかかると公式で案内されています。
川魚料理は2名から、前日までの予約が必要です。
昼なら鰻・車海老天麩羅も選べる
麦とろ以外の昼食も用意されています。
2026年8月時点では、前日までの予約で、愛知県一色産の活け鰻を使った「京地焼 鰻一匹丼」が6,600円、国産の活け車海老を使った「車海老天麩羅膳」が5,500円です。
うなぎ長焼膳は蒲焼・白焼・源平焼から選べ、各8,800円となっています。
いずれも、とろろ汁と一緒に楽しめる構成です。
本膳料理|昔の料理文化を「体験できる形」に再現
企業文化という視点で、若狭懐石と同じくらい注目したいのが「本膳料理」です。
本膳料理は、中世から近世にかけて発達した儀式性の高い料理形式です。
平八茶屋では1996年8月8日、二十代目当主が、文化文政期の武家本膳に茶事の趣向を加えた「町家本膳」として再現しました。
料理は本膳、二の膳、三の膳へと進み、全体で23品ほど。食事時間は約3時間と公式で案内されています。
現在の公式料金は、
49,500円(税込・サービス料別)
です。
4名以上、3日前までの予約が必要です。
本膳料理が企業文化として重要な理由
- 古い料理形式を資料として保存するだけではない
- 現代の客が実際に食べられる形へ再構成している
- 料理だけでなく食事作法や時間の流れも体験できる
- 1996年から新しい「伝統」として提供し続けている
昔の文化を昔のまま凍結するのではなく、現代に体験できる商品へ作り直す。
ここにも、平八茶屋の「守りながら変える」姿勢を見ることができます。
日本古式の蒸し風呂「かま風呂」
料理以外で平八茶屋を特徴づけているのが「かま風呂」です。
公式では「日本古式のサウナ」として紹介されています。
巨大なかまくらのような形をした竈の内部に荒筵を敷き、陶器の枕を持ち込んで横になって温まります。
内部の温度は55~60℃です。
一般的な高温のドライサウナとは異なり、比較的低い温度でゆっくり過ごす形式になっています。

壬申の乱・大海人皇子にまつわる伝承
かま風呂には古い伝承があります。
公式ページでは、672年の壬申の乱で大海人皇子、後の天武天皇が矢傷を負い、八瀬へ逃れた際、村人が土のむろを温めて治療したという話が紹介されています。
これは歴史的伝承として紹介されているもので、現代医療としての効果を示すものではありません。
かま風呂の料金は2,200円
2026年8月時点の公式料金は、
1人2,200円(税込・サービス料別)
です。
バスタオル・タオルの貸し出しがあり、かま風呂のあとには併設された内風呂を利用できます。
公式サイトでは「食事の前後にも利用できます」と案内されています。
利用を希望する場合は、営業時間や利用可能時間もあるため、食事予約時に一緒に相談しておくとスムーズです。
健康効果を目的に利用する施設ではありません公式ページには古くから伝わる効能についての説明も掲載されていますが、かま風呂は医療行為ではありません。体調に不安がある場合は無理に利用せず、必要に応じて医療専門家へ相談してください。
子ども連れでも利用できる|童弁当・お食い初め膳
京都の老舗料亭には子どもの年齢を制限している店もありますが、平八茶屋には子ども向け料理があります。
2026年8月時点の公式メニューは次の通りです。
| 料理 | 料金 | 対象・条件 |
|---|---|---|
| 童弁当 | 2,750円(税込・サ別) | 幼児~小学校低学年向け・前日までに予約 |
| 幕の内 竹 | 3,850円(税込・サ別) | 小学校高学年向け・前日までに予約 |
| 幕の内 松 | 5,500円(税込・サ別) | お造り付き・前日までに予約 |
| お食い初め膳 | 5,500円(税込・サ別) | 3日前までに予約 |
お食い初めでは、赤ちゃん用のハイローチェアやおむつ替え用品についても公式ページで案内されています。
個室やふすま仕切りの部屋を利用できるため、家族の祝い事にも対応しています。
騎牛門と約600坪の庭園も見どころ
平八茶屋では、料理を食べる部屋へ向かうまでの空間も大きな魅力です。
母屋は京都市の景観重要建造物として紹介されており、公式の歴史ページでは、約200年前の火災後、寛政9年(1797年)に再建するための申請書が現在も残っていると説明されています。
元は萩の禅寺にあった「騎牛門」
庭園への入口に建つ特徴的な門が「騎牛門」です。
公式によると、もともとは山口県萩市の禅寺にあった門で、昭和27年頃に平八茶屋へ移築されました。
築400~500年以上とされ、老朽化のため2021年から大規模な解体修理を実施。2022年に工事を終え、屋根は杉皮葺きから銅板葺きへ改修されました。
ここにも、古いものを「何も変えずに残す」のではなく、将来使い続けるために必要な改修を行う老舗の姿勢が表れています。
門をくぐると約600坪の庭園
騎牛門をくぐると、約600坪の日本庭園が広がります。
春にはつつじ、秋には紅葉など、季節によって表情が変わります。
さらに数寄屋造りの座敷は高野川に面しており、公式サイトではすべての部屋から川面を眺められると案内されています。
料理だけでなく、庭、川、借景、建築を一緒に味わうことが、平八茶屋での食事体験になっています。
夏目漱石と北大路魯山人|文化人とのつながり
平八茶屋は、料理だけでなく文学や美術の歴史とも結びついています。
夏目漱石『虞美人草』にも登場
夏目漱石の小説『虞美人草』には、「山端の平八茶屋」が登場します。
当時の平八茶屋が、洛北を散策する人々にとって休息や遊興の場所として知られていたことをうかがわせる文学資料です。
公式サイトでも、夏目漱石と平八茶屋の関係を歴史の一部として紹介しています。
北大路魯山人と18代目当主
北大路魯山人は、平八茶屋の18代目当主と親交があり、しばしば店を訪れていたと公式サイトに記録されています。
18代目当主の還暦祝いに魯山人が贈った書も現在まで大切に残されています。
興味深いのは、魯山人が料理の味について意見した際、19代目当主が自店の味に自信を持って反論したという逸話です。
権威ある美食家の評価に合わせるのではなく、「これが平八の味だ」と自分たちの味を守る。
このエピソードも、店の文化を考えるうえで象徴的です。
料理旅館として宿泊も可能
平八茶屋は料亭だけではなく、料理旅館でもあります。
公式会社沿革によると、旅館業を開始したのは1970年です。
現在も、季節の料理や若狭懐石とかま風呂を組み合わせた宿泊プランが販売されています。
チェックインは16:00から、チェックアウトは10:00までです。
宿泊料金は宿泊日・料理・人数・プランによって変動するため、固定価格を記事内で断定せず、公式宿泊予約で確認するのが確実です。
食事だけか、宿泊するか麦とろや懐石だけが目的なら日帰り利用で十分楽しめます。一方、かま風呂や庭園、高野川沿いの静かな時間までゆっくり楽しみたい場合は、料理旅館として泊まる選択肢もあります。
山ばな 平八茶屋の営業時間・店舗情報
| 店名 | 山ばな 平八茶屋 |
| 住所 | 京都府京都市左京区山端川岸町8-1 |
| 電話 | 075-781-5008 |
| 昼 | 11:30~15:00(最終入店13:00) |
| 夜 | 17:00~21:30(最終入店19:00) |
| 定休日 | 水曜日、ほか夏季・冬季休業あり |
臨時休業や季節休業もあるため、訪問前には営業カレンダーを確認してください。
予約は必要?料理によって条件が異なる
平八茶屋では、料理によって前日・数日前までの予約が必要です。
特に、
- 川魚料理:2名以上・前日まで
- 京地焼 鰻一匹丼:前日まで
- 車海老天麩羅膳:前日まで
- うなぎ長焼膳:前日まで
- 童弁当・幕の内:前日まで
- お食い初め膳:3日前まで
- 本膳料理:4名以上・3日前まで
といった条件があります。
名物料理を目当てに訪問する場合は、予約なしで現地へ向かうのではなく、公式予約ページまたは電話で確認しておくのがおすすめです。
服装は?公式に厳格なドレスコードの明記はない
以前の記事では「スマートカジュアル」「短パンやTシャツは禁止」「素足禁止」など細かな服装規定を記載していました。
しかし、2026年8月31日時点で確認できる平八茶屋公式サイトでは、来店者向けにそのような詳細なドレスコードは明示されていません。
そのため、この記事では公式ルールとして細かな服装を断定しません。
料亭や祝い席で利用する場合は、利用目的に合わせて清潔感のある落ち着いた服装を選べばよいでしょう。
個室や座敷を利用する可能性もあるため、服装・席・履物について気になる場合は予約時に店舗へ確認すると安心です。
アクセス|最寄りは叡山電鉄「修学院駅」
公共交通機関で最もわかりやすいのは、叡山電鉄「修学院駅」です。
| 交通手段 | 公式案内 |
|---|---|
| 叡山電鉄 修学院駅 | 徒歩約5分 |
| 地下鉄 北山駅 | 2番出口からタクシー約8分 |
| 地下鉄 松ケ崎駅 | 徒歩約20分 |
| 京都バス | 「平八前」下車すぐ |
| JR京都駅 | タクシー約30分 |
| 京都南IC・京都東IC | 車約45分 |
駐車場は自動車10台分
公式アクセスページでは、バス3台または自動車10台分の駐車スペースがあると案内されています。
ただし、2026年には駐車場の改修や利用に関するお知らせも出ているため、車で訪問する場合は最新情報を確認してください。
京都の他の老舗料亭との違い
京都には、瓢亭、京都吉兆、菊乃井、下鴨茶寮など、それぞれ異なる歴史を持つ料亭があります。
平八茶屋の特徴は、「宮中・茶の湯を起点とする料亭」ではなく、「街道を行く旅人をもてなす茶屋」を原点にしていることです。
| 店 | 企業文化を見るポイント |
|---|---|
| 山ばな 平八茶屋 | 街道茶屋の「心の茶屋」を核に、麦とろ・料理・旅館・物販へ発展 |
| 瓢亭 | 茶懐石を守りながら「変わらないために、変えている」 |
| 京都吉兆 | 日本料理から未来の日本文化そのものを創造する |
| 菊乃井 | 日本料理を論理化し、国内外へ伝える |
瓢亭については、瓢亭とは?本館・別館の違いと朝がゆ・予約|400年続く老舗文化で紹介しています。
京都吉兆については、京都吉兆 嵐山本店とは?料金・予約と日本文化を創造する企業文化も参考にしてください。
菊乃井については、菊乃井本店とは?京都の老舗料亭に学ぶ伝統と革新・予約・料金ガイドで詳しく紹介しています。
平八茶屋から学べる「老舗が変わりながら続く方法」
約440年という数字だけを見ると、平八茶屋は「昔と同じものを守ってきた店」のように感じるかもしれません。
実際にはそうではありません。
街道茶屋から川魚料理店へ。
料理店から料理旅館へ。
昼の軽食を始め、若狭懐石を作り、百貨店で惣菜を販売し、本膳料理を現代に再現する。
店の形は何度も変わっています。
それでも、創業以来の麦飯とろろ汁と、「旅人を迎え、疲れを癒す」という「心の茶屋」の考え方は残っています。
平八茶屋から見える老舗経営
- 変えない「核」を明確に持つ
- 商品だけでなく、もてなしの目的を継承する
- 社会の変化に合わせて事業形態を変える
- 店の歴史を新しい料理へ翻訳する
- 古い文化を現代に体験できる商品へ再構成する
- 建築も修繕しながら使い続ける
- 時代を捉え、できる方法を考える組織文化を持つ
守るべきものは「昔と同じ形」ではなく、店が存在する理由そのもの。
平八茶屋の約440年の歩みからは、そんな老舗文化のあり方が見えてきます。
よくある質問
山ばな 平八茶屋は何年続く店ですか?
公式サイトでは、安土桃山時代の天正年間創業で「約440年」と紹介されています。若狭街道の街道茶屋として始まりました。
平八茶屋の名物は何ですか?
創業以来の「麦飯とろろ汁」と、ぐじ(赤甘鯛)を使った若狭焼・若狭懐石が代表的です。
麦飯とろろ汁だけを食べたい場合はいくらですか?
2026年8月時点では、お昼の麦とろ点心が5,500円(税込)からです。焼物または揚物付き7,150円、両方付き8,800円もあります。
昼懐石はいくらですか?
現在の公式料金は11,000円(税込・サービス料別)です。季節料理7品と名物麦飯とろろ汁、水物が付きます。
若狭懐石はいくらですか?
19,800円、23,100円、27,500円、33,000円の4設定です。いずれも税込・サービス料別で、価格によって食材が変わります。
サービス料はいくらですか?
公式では、懐石料理や本膳料理などについて15%のサービス料を別途頂戴すると案内されています。料理ごとに表示条件が異なるため、予約時の公式表示をご確認ください。
かま風呂はいくらですか?
2026年8月時点では1人2,200円(税込・サービス料別)です。バスタオル・タオルの貸し出しがあり、併設の内風呂も利用できます。
かま風呂だけ利用できますか?
公式サイトには「食事の前後にも利用できます」とありますが、入浴のみの利用可否について明確な案内は確認できません。かま風呂だけを希望する場合は、店舗へ直接確認してください。
子ども連れでも利用できますか?
子ども向け料理があります。幼児~小学校低学年向けの童弁当2,750円、小学校高学年向けの幕の内3,850円・5,500円などがあり、前日までの予約が必要です。
お食い初めはできますか?
できます。お食い初め膳は5,500円(税込・サービス料別)で、3日前までの予約が必要です。
本膳料理はいくらですか?
現在の公式料金は49,500円(税込・サービス料別)です。4名以上、3日前までの予約が必要で、約23品・約3時間の料理です。
服装の決まりはありますか?
2026年8月31日時点で、公式サイトに細かなドレスコードの記載は確認できません。利用目的に合わせて、清潔感のある落ち着いた服装を選ぶとよいでしょう。
最寄り駅はどこですか?
叡山電鉄「修学院駅」で、公式案内では徒歩約5分です。京都バス「平八前」停留所からはすぐです。
駐車場はありますか?
公式では、バス3台または自動車10台分のスペースがあると案内されています。利用状況が変わる場合があるため、車で行く場合は最新のお知らせを確認してください。
まとめ|山ばな 平八茶屋は「心の茶屋」を440年つないできた老舗
山ばな 平八茶屋は、安土桃山時代の天正年間に若狭街道の街道茶屋として始まりました。
創業以来の名物は麦飯とろろ汁です。
丹波産つくね芋、礼文島香深浜の天然利尻昆布、枕崎産本枯れ節などを使い、現在も昼の点心から本格懐石まで幅広い料理の中で受け継がれています。
一方、約440年の間、店の形は大きく変化してきました。
街道茶屋から川魚料理店へ。
料理店から料理旅館へ。
1981年には店の原点である若狭とのつながりを「若狭懐石」として料理にし、百貨店での惣菜販売も開始しました。
1996年には、古い本膳料理を「町家本膳」として現代に再現しています。
さらに、元は萩の禅寺にあった騎牛門も、壊れるまで昔の姿を守るのではなく、大規模修理を行って現在も使い続けています。
こうした変化の中心にあるのが、平八茶屋が掲げる「心の茶屋」です。
昔の旅人に茶と麦とろを出して疲れを癒したように、今も食事、庭、宿泊、かま風呂を通して客を迎える。
「何を売るか」は変わっても、「なぜ客を迎えるのか」は変えない。
それが、山ばな 平八茶屋の約440年を支えてきた企業文化だと考えられます。
予約前に最新情報をご確認ください2026年7月に価格改定が行われており、料理料金、期間限定懐石、休業日、かま風呂の利用条件、駐車場などは変更される場合があります。実際に予約・訪問する際は、必ず山ばな 平八茶屋公式サイトで最新情報をご確認ください。
情報確認日この記事は2026年8月31日時点で確認できる山ばな 平八茶屋公式サイト、会社概要、歴史、料理メニュー、麦飯とろろ汁・ぐじ・本膳料理・かま風呂・子ども料理・庭園・アクセス・採用情報をもとに更新しています。

