こんにちは、日本文化ラボ(Nippon Culture Lab)運営者「samuraiyan(さむらいやん)」です。
京都で9月9日にしか見られない、ちょっと不思議で印象に残る神事があります。上賀茂神社の「重陽神事・烏相撲」です。
2026年は9月9日(水)10:00から重陽神事が斎行され、その終了後、そのまま細殿前で烏相撲へと続きます。烏相撲では、刀禰(とね)による独特の烏鳴きや烏跳びの所作に続き、児童による相撲が奉納されます。
初めて訪れる場合に分かりにくいのが、「10時から烏相撲が始まるのか」「重陽神事を見てから移動するのか」という時間の流れではないでしょうか。
10:00は烏相撲そのものの開始時刻ではなく、まず重陽神事が始まる時刻と覚えておくと分かりやすいですよ。上賀茂神社公式の祭事暦では「10時 重陽神事」「引続き 烏相撲」と案内されています。
- 2026年の重陽神事と烏相撲の日程・時間
- 10時から烏相撲までの当日の流れ
- 烏鳴き・児童相撲・斎王代などの見どころ
- 見学方法・混雑・アクセス・駐車場の注意点
烏相撲2026の日程と時間
まず確認しておきたいのが、2026年の開催日と当日の順番です。上賀茂神社では9月9日の重陽神事と烏相撲を一続きの祭事として行います。前日の9月8日夜には烏相撲内取式も予定されています。
2026年9月9日10時開始
2026年の上賀茂神社「重陽神事・烏相撲」は、2026年9月9日(水)に行われます。
上賀茂神社公式の祭事暦では、9月9日午前10時から重陽神事、その後「引続き」として烏相撲が案内されています。京都市公式「京都観光Navi」でも2026年9月9日(水)10:00と案内されています。
| 項目 | 2026年の予定 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年9月9日(水) |
| 重陽神事 | 10:00から |
| 烏相撲 | 重陽神事終了後に引き続き |
| 烏相撲の場所 | 細殿前の土俵 |
| 重陽神事 | 参列可 |
| 烏相撲 | 拝観自由 |
| 斎王代 | 烏相撲を陪覧 |
| 菊酒 | 烏相撲終了後に接待 |
一番大切なポイント
「10:00から烏相撲」と考えるより、10:00に重陽神事が始まり、その後に烏相撲が続くと考えてください。烏相撲だけを見たい場合でも、進行時間が前後する可能性があるため、10時より前に到着しておくほうが安心です。
開催情報は、上賀茂神社公式「上賀茂神社のひととせ」で確認できます。開催直前にも最新案内を確認してください。
10時から烏相撲までの流れ
当日は、まず重陽神事から始まります。御神前に菊花を供え、延命長寿や災難除を祈願する祭典です。
そして本殿での祭典が終わると、舞台は二の鳥居内にある細殿前へ移ります。ここには上賀茂神社を象徴する立砂があり、その前に設けられた土俵で烏相撲が奉納されます。
烏相撲では、いきなり児童の相撲が始まるわけではありません。最初に刀禰と呼ばれる所役による烏鳴きなどの独特な所作があり、そのあと児童が左右の組に分かれて相撲を取ります。
| 順番 | 内容 |
|---|---|
| 10:00 | 重陽神事が始まる |
| 神事終了後 | 細殿前で烏相撲へ |
| 烏相撲前半 | 刀禰による烏鳴きなどの所作 |
| 烏相撲後半 | 児童による相撲の奉納 |
| 終了後 | 菊酒の接待 |
一部では烏相撲の開始を10時台後半の目安として紹介する情報もありますが、上賀茂神社公式は具体的な開始分数を示さず「引続き」と案内しています。
そのため、「10:45ぴったりに行けば間に合う」と予定を組むのはおすすめしません。神事は儀式の進行によって時間が変わるものです。烏相撲を確実に見たいなら、重陽神事が始まる10時より前から境内にいるのが分かりやすいでしょう。
前日8日の烏相撲内取式
2026年9月8日(火)20:00には、翌日の烏相撲に先立って「烏相撲内取式」が予定されています。
内取式では、烏鳴きなどの所作を担当する刀禰や、相撲を取る児童が実際の細殿前の土俵に集まり、所作を確認するとともに取組順などを決めます。
つまり、単なる練習というより、翌日の本番へ向けて行われる一つの儀式です。
前日の内取式は補足情報として
一般観光客向けの夜イベントとして予定を組むより、「9月9日の烏相撲には前夜から準備の儀式がある」と知っておくと、行事の背景がより見えてきます。
重陽神事と烏相撲の違い
「重陽神事」と「烏相撲」は同じ9月9日に続けて行われるため、一つの名称のように扱われることがあります。しかし、内容は異なります。重陽神事は菊を供えて長寿や災難除を祈る祭典、その後に奉納されるのが烏相撲です。
重陽神事は菊花で祈願
9月9日は重陽の節句です。古くから「9」という陽の数が重なる日として重んじられ、菊と深く結び付いてきました。
上賀茂神社の重陽神事では、神前に菊花を供え、延命長寿・災難除を祈願します。華やかな催しを見るというより、日本の季節行事に残る「秋の節目に身を清め、健やかな日々を願う」という意味を感じたい神事です。

桃の節句や端午の節句に比べると、現在の暮らしでは重陽の節句に接する機会は多くありません。だからこそ、京都の神社で実際の祭礼として残っている姿を見ると、節句が単なる暦上の日ではなく、人々の祈りと結び付いていることが分かります。
烏相撲は細殿前で奉納
重陽神事が終わると、細殿前の土俵で烏相撲が始まります。
ここから雰囲気が大きく変わります。静かな祭典に続き、刀禰による烏の所作、そして児童による相撲という、非常に特徴的な奉納が展開されるためです。
上賀茂神社公式では、児童が禰宜方と祝方に分かれて相撲の取組を奉納すると説明しています。
烏相撲は京都市の登録無形民俗文化財でもあり、1983年6月1日に登録されています。現在まで地域で受け継がれている神事相撲の一つです。
烏と上賀茂神社の関係
なぜ上賀茂神社で「烏」なのでしょうか。
その由来は、上賀茂神社の御祭神・賀茂別雷大神の外祖父にあたる賀茂建角身命の伝承にあります。
賀茂建角身命は、神武天皇の東征の際に八咫烏となって先導したと伝えられています。烏相撲の烏は、この故事に結び付くものです。
そう考えて見ると、刀禰が烏の声をまねて跳ぶ所作は、単に観客を楽しませる演出ではないことが分かります。上賀茂神社の信仰や由緒につながった重要な場面なのです。
◆samuraiyan(さむらいやん)のワンポイントアドバイス
烏相撲を見るなら、「子どもの相撲が始まるまで待つ」のではなく、刀禰の所作から見てみてください。八咫烏の故事を知っているだけで、立砂の前で繰り広げられる不思議な動きが、まったく違って見えてくると思います。
烏相撲2026の見どころ
烏相撲の魅力は、相撲そのものだけではありません。刀禰の烏鳴き、児童の取組、斎王代、立砂という異なる要素が一つの神事の中に重なっています。それぞれの意味を知っておくと、短い時間の中にも多くの見どころを見つけられます。
刀禰の烏鳴きと烏跳び
最も印象に残りやすいのが、刀禰による烏鳴きと烏跳びの所作です。
白い装束をまとった刀禰が立砂の前で烏を思わせる声を発しながら跳ぶ姿は、ほかの京都の祭礼でもなかなか出会えません。

京都市公式観光情報では、「カーカーカー」「コーコーコー」と烏の鳴き声をまねる所作が紹介されています。
初めて見ると少し驚くかもしれません。しかし、八咫烏と上賀茂神社の由緒を知ったうえで見ると、この動きが神事の核心につながっていることが分かります。
烏相撲を見るうえで、児童の相撲と同じくらい見逃したくない場面です。
児童による相撲奉納
刀禰の所作に続いて、児童による相撲が奉納されます。
公式案内では、児童が禰宜方の左側と祝方の右側に分かれて取組を行います。一般参加型の相撲大会ではなく、神事として奉納される相撲です。

そのため、「観光客の子どもも当日参加できるのかな」と考えている場合は注意してください。上賀茂神社が一般来場者を対象に当日参加を募集するイベントとして案内しているものではありません。
見る側としては勝敗だけに目を向けるのではなく、重陽神事から続く奉納の一部として眺めると、この相撲が持つ意味を感じやすくなります。
斎王代が烏相撲を陪覧
烏相撲では、葵祭の斎王代が陪覧することも大きな特徴です。
斎王代は、葵祭で平安王朝を思わせる装束をまとい行列に加わることで知られています。その斎王代が、9月9日の烏相撲でも神事を見守ります。

上賀茂神社公式も、八咫烏の由緒とともに斎王代が陪覧することを案内しています。
烏の所作、子どもたちの相撲、斎王代という組み合わせは、上賀茂神社ならでは。京都らしい宮廷文化と地域の祭礼文化が一つの場所に重なる場面です。
立砂前が烏相撲の舞台
烏相撲の会場は細殿前です。
ここで目を引くのが、二つの円錐形の立砂。上賀茂神社を訪れたことがある人なら、この風景を思い浮かべるかもしれません。
烏相撲では、この立砂の前に土俵が設けられ、刀禰の所作や児童の取組が進みます。
単に相撲の土俵を見るのではなく、細殿や立砂を含めた空間全体を見るのがおすすめです。上賀茂神社という場所で受け継がれてきた神事であることを、景色からも感じ取れます。
見学方法と観覧のコツ
重陽神事と烏相撲は一般の参拝者も見ることができます。ただし、「重陽神事」と「烏相撲」では公式の案内表現が異なります。当日慌てないよう、それぞれ確認しておきましょう。
重陽神事は参列可能
上賀茂神社公式では、9月9日10:00からの重陽神事を「参列可」と案内しています。
重陽神事そのものから見たい人は、10時ちょうどに境内へ着くのではなく、少し余裕を持って到着したいところです。
ただし、当日の参列位置や案内方法などは現地の指示が優先されます。祭典の進行を妨げないよう、神職や係員の案内に従ってください。
烏相撲は拝観自由
烏相撲について上賀茂神社公式は「拝観自由」としています。
特別な観覧席を購入して見る舞台公演ではなく、参拝者が境内で神事を拝観する形です。
一方で、土俵の周囲には見学者が集まります。前方で見たい場合や、刀禰の細かな所作まで見たい場合は、烏相撲が始まってから到着するより、重陽神事の前から訪れるほうが予定を立てやすいでしょう。
開始分数を決め打ちしない
烏相撲は「重陽神事終了後、引き続き」という進行です。神事ですから、一般イベントのように烏相撲だけの開始時刻が分単位で固定されているとは限りません。10時前到着を基準にすると安心です。
何時に着くのがおすすめ
私なら、初めて見る人には9:15〜9:30頃までの到着を目安として考えるようおすすめします。
これは公式の集合時刻ではなく、あくまで当日の移動や参拝時間を考えた目安です。バスの遅れや境内での移動、参拝を考えると、10時直前の到着では慌ただしくなります。
特に京都駅方面からバスで向かう場合、道路状況によって所要時間は変わります。旅行日程を組む際は、移動時間ぎりぎりにしないほうがいいですよ。
◆samuraiyan(さむらいやん)のワンポイントアドバイス
烏相撲だけを目当てにぎりぎり到着するより、少し早く着いて上賀茂神社を参拝し、10時から重陽神事を見る流れがおすすめです。「菊を供えて祈る神事」から「烏の所作と相撲」へ移る変化まで見てこそ、この日の行事の面白さが伝わってきます。
観覧場所は細殿前
烏相撲を見る場所は、二の鳥居内の細殿前です。
細殿前の立砂付近に土俵が設けられますので、境内に入ったら「どこで相撲をするのだろう」と探し回る必要はありません。
ただし、神事当日の観覧区域や立入範囲は現地の案内が優先されます。立砂や土俵へ近づきすぎたり、通路をふさいだりせず、ほかの参拝者と譲り合いながら見学してください。
菊酒と重陽の節句
「烏相撲 菊酒」と検索している人も多いでしょう。菊酒は、烏相撲とは別のおまけではありません。9月9日が重陽の節句であることを象徴する風習の一つです。
烏相撲後に菊酒接待
上賀茂神社公式では、烏相撲終了後に境内で菊酒の接待があると案内しています。
菊は重陽の節句と深く結び付いた花です。重陽神事では神前に菊花を供え、その日の締めくくりとして菊酒に接することで、「なぜ9月9日にこの神事が行われるのか」がより分かりやすくなります。
なお、提供方法や数量などは当日の案内を確認してください。また、飲酒できない年齢の方、車などを運転する予定がある方は酒を飲まないようにしましょう。
重陽の節句とは
重陽は、五節句の一つです。
9月9日は陽の数とされた「9」が二つ重なる日であることから重陽と呼ばれ、菊を用いて災厄を祓い、長寿を願う習慣が伝えられてきました。
上賀茂神社公式では、かつて宮中などで菊酒を飲んだり、菊花についた朝露で肌を拭ったりして災厄を祓ったことを紹介しています。
現在では「9月9日は何の日?」と聞かれても、桃の節句ほどすぐには思い浮かばないかもしれません。しかし京都では、今も複数の寺社で重陽にちなむ祭礼が行われています。
京都の重陽行事と合わせる
2026年9月9日は、上賀茂神社だけでなく京都各地で重陽にちなむ行事があります。
ただ、同じ日に複数の寺社をすべて回ろうとすると移動が多くなります。上賀茂神社では午前10時から重陽神事と烏相撲が続くので、まず午前を上賀茂神社に充て、その後に別の地域へ向かう形が無理のない予定です。
2026年9月の京都行事全体を比較したい場合は、親記事の京都9月行事2026|祭り・観月・重陽の節句・おすすめイベントも参考にしてください。
上賀茂神社だけを見るのか、京都の重陽文化を一日かけて見比べるのか。目的を決めておくと、9月9日の過ごし方が選びやすくなります。
混雑と当日の注意点
烏相撲は京都を代表する珍しい神事ですが、大規模な街中の祭りとは性格が異なります。それでも細殿前という限られた場所に見学者が集まるため、開始前後は人が集中することを考えておきましょう。
混雑しやすい時間
特に人が集まりやすいと考えられるのは、10時の重陽神事前から烏相撲終了までです。
ただし、2026年の時間帯別来場者数など公式な混雑データは公表されていません。そのため、「何時なら必ず空いている」「何分前なら最前列で見られる」といった断定はできません。
見やすさを重視するなら、開始直前ではなく余裕を持って訪れること。これが最も現実的です。
また、帰りは烏相撲終了後に見学者が一斉に移動する場合があります。次の予定を分刻みで組まず、移動時間にも余裕を持たせてください。
9月の残暑に備える
9月上旬の京都は、秋の行事が始まる時期とはいえ暑さが残ることがあります。
烏相撲は屋外で見学する時間があるため、当日の天気と気温を確認し、必要に応じて飲み物やタオルなどを準備してください。
服装に特別な決まりが案内されているわけではありませんが、境内を歩きやすい靴のほうが便利です。
体調に不安を感じた場合は無理をせず、日陰や休める場所へ移動しましょう。暑さに関する数値や体感は日によって大きく異なるため、当日の気象情報を基準に判断してください。
撮影は事前確認が必要
写真を撮りたい人は特に注意してください。
上賀茂神社公式サイトでは、境内での撮影や境内上空でのドローン飛行について事前許可が必要と案内しており、祭典についても同様としています。
そのため、「観光地だからスマートフォンなら自由に撮影できる」と自己判断せず、烏相撲を撮影したい場合は事前に神社へ確認するのが確実です。
撮影目的の人は要確認
祭典は参拝や神事が最優先です。撮影の可否、撮影位置、機材の使用については開催当日の係員の指示を優先してください。ドローンについても無断で飛行させないよう注意が必要です。
雨天時は公式案内を確認
烏相撲は屋外の細殿前で行われるため、雨が予想される場合に実施方法が気になるところです。
しかし、2026年8月25日時点で、雨量や警報などに応じた詳細な中止・変更基準までは確認できません。
そのため、「雨でも必ず通常どおり行われる」とは考えず、荒天が予想される場合は前日から当日朝にかけて上賀茂神社公式の案内を確認してください。
当日変更があった場合は、現地の神職や係員の案内を優先しましょう。
アクセスと駐車場
上賀茂神社は鉄道駅のすぐ前ではありません。そのため、京都駅などから訪れる場合は市バスを利用する方法が分かりやすいでしょう。車でも訪れられますが、神事当日は公共交通機関を利用したほうが時間を読みやすくなります。
市バス4系統が便利
分かりやすいアクセスの一つが、京都市バス4系統「上賀茂神社前」を利用する方法です。
京都市公式「京都観光Navi」でも、「上賀茂神社前」下車すぐと案内されています。
バスを降りてから長距離を歩かなくてよいため、初めて上賀茂神社を訪れる場合にも使いやすい経路です。
ただし、京都市内のバスは道路状況によって遅れることがあります。10時開始の神事を見る場合は、時刻表どおり到着する前提でぎりぎりの便を選ばないほうが安心です。
市バス9系統も利用可能
もう一つの方法が、市バス9系統「上賀茂御薗橋」を利用するルートです。
京都市公式観光情報では、上賀茂御薗橋バス停から上賀茂神社まで徒歩約5分と案内されています。
利用する出発地によって4系統と9系統のどちらが便利かは変わります。宿泊場所から乗りやすい路線を選ぶといいでしょう。
地下鉄駅から歩く方法
地下鉄烏丸線を使う場合は、北大路駅や北山駅から向かう方法があります。
上賀茂神社公式アクセス案内では、北大路駅・北山駅から徒歩約25分としています。
歩くこと自体を楽しみたい人なら選択肢になりますが、9月上旬は暑くなることもあります。烏相撲を長時間立って見学する予定なら、体力や天候も考えてバスを組み合わせるほうが楽かもしれません。
駐車場はあるが注意
上賀茂神社には参拝者用駐車場があります。
2026年8月25日時点の上賀茂神社公式案内では、通常利用は6:00〜22:00、30分200円の境内維持管理協力金となっています。出庫は24時間可能とされています。
一方、行事などで混雑が予想される日は繁忙日料金1回1,000円となる場合があり、対象日は通常時と利用条件が変わります。
最新の料金・利用時間・繁忙日の扱いは、上賀茂神社公式「アクセス」で確認してください。
駐車できる前提で予定を組まない
駐車場があるからといって、行事当日に必ずすぐ駐車できるとは限りません。10時の神事に間に合わせたい場合は、駐車待ちや周辺道路の混雑を避ける意味でも公共交通機関の利用が分かりやすいでしょう。
前泊と9月9日の回り方
烏相撲は午前10時から始まる重陽神事に続いて行われます。京都以外から日帰りすることもできますが、遠方から訪れるなら前日に京都へ入っておくと朝の移動がかなり楽になります。
10時開始なら前泊が楽
京都駅に朝到着して、そこから上賀茂神社へ向かう予定でも不可能ではありません。ただ、新幹線や在来線の遅れ、市内バスの道路渋滞まで考えると、10時開始の神事には余裕を持たせたいところです。
特に「重陽神事から見たい」「烏相撲の前から細殿周辺にいたい」という人なら、京都市内で前泊して朝から上賀茂神社へ向かう日程が相性のいい組み方です。
遠方からなら前泊も選択肢
前泊する場合は、楽天トラベル・じゃらん・一休.comなどで京都駅周辺や地下鉄烏丸線沿線の宿を探すと、翌朝の移動ルートを組みやすくなります。宿泊料金は日によって変わるため、予約時に各サービスで最新料金を確認してください。
午後は別の重陽行事へ
9月9日の京都では、上賀茂神社以外にも重陽にちなむ行事が行われます。
そこで、午前は上賀茂神社で重陽神事と烏相撲を見て、午後から別の寺社へ向かうという予定も考えられます。
ただし、京都市内は寺社間の距離が意外とあります。同じ9月9日だからといって、短時間で何か所も回る予定にすると移動だけで一日が終わってしまうことも。
烏相撲をじっくり見たいなら、上賀茂神社参拝を午前の中心に置き、その後の予定は一つ程度に絞るくらいがちょうどいいかなと思います。
烏相撲を楽しむための知識
時間と場所だけ分かっていても烏相撲は見られます。ただ、その由来や文化的な位置付けを少し知ってから訪れると、目の前の所作がずっと分かりやすくなります。
京都市登録無形民俗文化財
烏相撲は京都市登録無形民俗文化財です。
1983年6月1日に登録され、保存団体として烏相撲保存会重陽社が挙げられています。
京都市の文化財資料では、9月9日10時からの重陽神事に続いて細殿前で行われ、刀禰による烏鳴きの儀などの後、氏子域の児童による取組が行われる行事として紹介されています。
観光客にとっては珍しい行事ですが、地域にとっては長く受け継いできた文化そのものです。見学するときも、その点を忘れず静かに神事を見守りたいですね。
相撲だけを見る行事ではない
名前だけを見ると「烏のまねをしてから子どもが相撲を取る珍しい祭り」という印象になりがちです。
しかし実際には、9月9日の重陽、菊花による祈願、八咫烏の伝承、刀禰の所作、児童の相撲、斎王代の陪覧までが一つにつながっています。
つまり、烏相撲だけを切り取るより、重陽神事から最後まで一続きで見るほうが行事の意味を理解しやすいのです。
上賀茂神社を訪れたら、あなたはどの場面が一番印象に残るでしょうか。烏の鳴き声か、児童の取組か、それとも立砂の前に斎王代が座る雅な景色か。いくつもの文化が同時に見えるところに、この神事のおもしろさがあります。
◆samuraiyan(さむらいやん)のワンポイントアドバイス
初めてなら「烏相撲だけを見る」より、10時の重陽神事から参加する予定をおすすめします。菊による長寿祈願を見たあとに八咫烏の故事につながる烏相撲を見ると、二つの行事が同じ日に続けて行われる意味が自然につながります。
よくある質問
最後に、上賀茂神社の重陽神事・烏相撲2026について、日程を決める前に確認しておきたい疑問をまとめます。
上賀茂神社烏相撲のよくある質問
Q1. 上賀茂神社の烏相撲2026はいつですか?
A. 2026年9月9日(水)です。午前10時から重陽神事が始まり、終了後に引き続いて細殿前で烏相撲が奉納されます。烏相撲だけの固定開始時刻ではなく、重陽神事から続く進行であることに注意してください。
Q2. 烏相撲は一般の観光客も見学できますか?
A. はい。上賀茂神社公式では重陽神事を「参列可」、烏相撲を「拝観自由」と案内しています。烏相撲は細殿前で行われます。ただし、当日の観覧区域や案内は神職・係員の指示に従ってください。
Q3. 烏相撲は何時頃から始まりますか?
A. 上賀茂神社公式の案内は「9月9日10時 重陽神事、引続き 烏相撲」で、烏相撲だけの開始分数は示されていません。そのため10時前に到着し、重陽神事から見る予定が確実です。神事の進行によって時刻が前後する可能性があります。
Q4. 烏相撲では斎王代を見ることができますか?
A. 上賀茂神社公式では、烏相撲を葵祭の斎王代が陪覧すると案内しています。刀禰による烏鳴きの所作、児童による相撲と並んで、この神事ならではの見どころです。当日の進行や参列位置については現地の案内を優先してください。
Q5. 烏相撲の後に菊酒はありますか?
A. 上賀茂神社公式では、烏相撲終了後に境内で菊酒の接待があると案内されています。重陽の節句と菊の文化を感じられる行事の一つです。提供方法などは当日の案内に従い、飲酒できない年齢の方や運転予定の方は飲まないようにしてください。
上賀茂神社烏相撲2026まとめ
2026年の上賀茂神社「重陽神事・烏相撲」は、9月9日(水)に行われます。
最も覚えておきたいのは、午前10時から重陽神事が始まり、その終了後に烏相撲へ続くという順番です。
「烏相撲が10時ちょうどから始まる」と考えるのではなく、重陽神事と烏相撲を一続きの行事として見ると分かりやすいでしょう。
- 2026年9月9日(水)に開催
- 10:00から重陽神事
- 神事終了後に細殿前で烏相撲
- 重陽神事は参列可
- 烏相撲は拝観自由
- 刀禰による烏鳴きや烏跳びが見どころ
- 児童が禰宜方と祝方に分かれて相撲を奉納
- 葵祭の斎王代が陪覧
- 烏相撲終了後に菊酒の接待
- 前日9月8日20:00には烏相撲内取式
京都の重陽の節句を象徴する行事を一つ選ぶなら、烏の所作と相撲が組み合わさる上賀茂神社はとても特徴的です。
できれば10時より少し早く到着し、菊花を供える重陽神事から、烏鳴き、児童の相撲、斎王代の陪覧まで一続きで見てみてください。9月9日という日が、昔からどのように大切にされてきたのかを感じられると思います。
なお、祭典の進行時刻、観覧方法、駐車場、撮影、荒天時の対応などは変更される可能性があります。正確な情報は開催直前に上賀茂神社公式サイトをご確認ください。当日の安全や参列に関する最終的な判断は、神社や現地係員の案内を優先してください。
