こんにちは。日本文化ラボ(Nippon Culture Lab)、運営者のsamuraiyan(さむらいやん)です。
京都のパン屋と聞いて、「志津屋」を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。
京都駅で見かけたことがある人、地下鉄の駅でカルネを買ったことがある人、京都旅行の帰りに元祖ビーフカツサンドを買った人もいると思います。
でも、「志津屋はいつからあるの?」「カルネはなぜ京都名物になったの?」「進々堂とは何が違うの?」「志津屋という店名にはどんな意味があるの?」と聞かれると、意外と知らないことも多いですよね。
結論から言うと、志津屋は1948年に京都・河原町で誕生し、京都の人の日常生活とともに成長してきたパン屋です。
本格的な欧州パン文化を京都に伝えた進々堂とは少し役割が異なり、志津屋は駅、繁華街、住宅地など京都の生活導線へ店舗を広げながら、「普段使いできる京都のパン」を定着させてきました。
その象徴がカルネです。パン、マーガリン、ハム、玉ねぎという非常にシンプルな組み合わせなのに、京都を代表するパンのひとつとして長く親しまれています。
この記事では、志津屋の創業から現在までの歴史、店名の由来、カルネ誕生の背景、元祖ビーフカツサンド、SIZUYAPAN、そして京都のパン文化の中で志津屋が果たしてきた役割まで詳しく紹介します。
この記事でわかること
- 志津屋が1948年に京都・河原町で創業した経緯
- 「志津屋」という店名に込められた意味
- 志津屋が京都の日常型ベーカリーとして成長した歴史
- カルネが京都で長く愛されている理由
- 元祖ビーフカツサンドの特徴と志津屋らしいこだわり
- SIZUYAPANがお土産として選ばれる理由
- 京都駅で志津屋を利用するときのポイント
志津屋とは?1948年創業の京都を代表するパン屋
志津屋は、1948年(昭和23年)に京都で創業したパン・洋菓子の製造販売会社です。
公式の沿革によると、創業者は堀信(ほり まこと)氏。最初の店は京都の河原町通六角下ルで、パンや洋菓子の委託加工取次店としてスタートしました。
現在のようにパンを製造して各店舗で販売する大規模なベーカリーになる前は、町中の小さな店から始まったわけです。
創業当時の日本は、第二次世界大戦が終わってまだ数年しか経っていない時代でした。食生活も大きく変化し始めており、パンが家庭や学校給食などを通じて身近になっていった時期と重なります。
その京都で「町の人においしいパンを食べてもらいたい」という思いから始まったのが志津屋です。
志津屋の基本情報
- 創業:1948年(昭和23年)
- 創業地:京都・河原町
- 創業者:堀信氏
- 会社設立:1951年(昭和26年)
- 本社:京都市右京区山ノ内
- 直営店舗:22店(2026年2月現在)
- 主な商品:パン、サンドウィッチ、菓子パン、フランスパン、ドイツパンなど
2026年の公式会社情報では、志津屋は1日約12,000人に利用されていると紹介されています。
観光客だけでなく、通勤・通学途中の京都市民、家族の朝食を買う人、駅から列車に乗る前にパンを買う人など、幅広い人の日常に組み込まれていることがわかります。
「志津屋」という名前は創業者の妻・志津子さんに由来する
志津屋の歴史で印象的なのが、店名の由来です。
「志津屋」という名前だけを見ると、京都の地名や昔の屋号が由来なのかなと思うかもしれません。
実際には、創業者の堀信氏が、妻である志津子さんの名前から「志津屋」と名付けたと公式サイトで紹介されています。
つまり「志津屋」は、創業者夫妻の家族の物語から始まった名前なんですね。
京都には何代も続く老舗企業が多く、店名にも創業者や土地、家族の歴史が残っていることがあります。志津屋も、企業名そのものに創業当時の人間関係や思いが残っている企業のひとつです。
志津屋の名前の由来創業者・堀信氏が、妻の「志津子」さんの名前を借りて命名したと公式沿革で紹介されています。地名が由来ではありません。
志津屋の歴史|河原町の小さな店から京都の日常へ
志津屋の約80年にわたる歴史を見ると、京都の街の変化とともに店舗を広げてきたことがわかります。
1948年|河原町通六角下ルで創業
志津屋の始まりは1948年です。
河原町通六角下ルで、パン・洋菓子の委託加工取次店を開業しました。
現在の河原町周辺は京都を代表する繁華街ですが、志津屋はこの京都中心部から歴史をスタートさせています。

1951年|株式会社志津屋を設立
創業から3年後の1951年には、河原町通蛸薬師下ルに四条店を開設し、株式会社志津屋を設立しました。
小さな店舗から始まった事業が、会社組織として本格的に拡大していった時期です。
1957年|本社と工場を整備
1957年には河原町二条に本社と工場を完成させ、生産体制を整えていきます。
パン屋にとって、商品の品質を保ちながら大量に安定生産する仕組みは非常に重要です。
志津屋は早い時期から製造設備を整え、複数店舗へ商品を届ける体制を作っていきました。
1982年|右京区山ノ内に本社工場を移す
1982年には、現在も本社が置かれている京都市右京区山ノ内に新しい本社工場を完成させています。
この本社工場を拠点として、多くの店舗へパンやサンドウィッチを供給する現在の志津屋につながっていきました。
1989年|京都駅へ進出
志津屋の歴史の中で、旅行者にとって特に大きな出来事が1989年の京都駅店開設です。
JR京都駅のアスティロードに店舗を開いたことで、京都市民だけでなく観光客や出張客にも志津屋の名前が広く知られるようになりました。
京都旅行の最後にカルネを買う、列車に乗る前にビーフカツサンドを買うという使い方がしやすくなったのも、京都駅という立地が大きいでしょう。
2009年以降|地下鉄の駅へ店舗を展開
2009年には京都市営地下鉄の烏丸御池や四条烏丸へ出店。その後、コトチカ御池、コトチカ京都など駅構内や駅近くへの展開も進みました。
これが志津屋の特徴です。
観光名所の前だけではなく、京都の人が日常的に移動する場所に店があります。
朝の通勤途中、学校帰り、買い物の途中、電車に乗る前。そうした日々の生活の中で買えることが、志津屋を京都の日常食として定着させた大きな理由だと思います。

| 年代 | 主な出来事 | 意味 |
|---|---|---|
| 1948年 | 京都・河原町で創業 | 志津屋の歴史が始まる |
| 1951年 | 株式会社志津屋設立 | 会社として本格的に事業拡大 |
| 1957年 | 本社・工場を整備 | 生産体制を強化 |
| 1982年 | 右京区山ノ内に新本社工場 | 現在につながる生産拠点を形成 |
| 1989年 | 京都駅店開設 | 旅行者にも利用しやすいブランドへ |
| 2009年以降 | 地下鉄駅などへ出店 | 京都の生活導線へさらに定着 |
| 2012年 | SIZUYAPANオープン | 京都土産としての新しいパン文化を提案 |
志津屋が京都で愛される理由は「特別」より「日常」にある
志津屋の歴史を見ていると、ひとつ大きな特徴があります。
それは、観光客だけを意識して成長してきたパン屋ではないということです。
京都駅、地下鉄駅、商業施設、住宅地など、京都の人が普段使う場所に店を構えてきました。
そして商品も、毎日食べられるパンやサンドウィッチが中心です。
高級な食材を大量に使った特別なパンではなく、「今日の朝ごはん」「昼休み」「学校帰り」「電車に乗る前」に食べられるパン。
そこに志津屋らしさがあります。
志津屋が京都の日常に根づいた理由
- 京都駅や地下鉄など生活導線上に店舗がある
- 朝食や昼食として使いやすいパンが多い
- カルネなど長年変わらない定番商品がある
- パンだけでなくサンドウィッチの種類も豊富
- 毎月新商品を発売しながら定番商品も守っている
老舗というと「昔から同じことを続ける企業」というイメージがありますが、実際には変わらない部分と変える部分の両方が必要です。
志津屋はカルネや元祖ビーフカツサンドのような定番を守りながら、新商品や新しい店舗形態にも取り組んできました。
この「定番と新しさの両立」は、新しい文化を取り入れながら京都らしく変えていく、京都の企業文化にも通じる部分があります。
京都のパン文化をもっと知りたい人へ京都全体のパン文化や、なぜ京都でパンがよく食べられているのかについては、京都のパン文化とは?消費量日本一の理由・老舗パン屋・人気店を解説でも詳しく紹介しています。
志津屋のカルネとは?京都を代表する看板商品
志津屋を語るうえで絶対に外せないのがカルネです。
カルネは、丸いパンにマーガリン、ハム、玉ねぎを挟んだ非常にシンプルなサンドウィッチです。
初めて見た人は、「どうしてこんなにシンプルなパンが京都で有名なの?」と思うかもしれません。
ですが、そのシンプルさこそカルネ最大の特徴です。
カルネのパンはドイツのカイザーゼンメルが原点
志津屋公式サイトによると、カルネの原点となったパンはドイツの「カイザーゼンメル」です。
海外視察中、早朝のミュンヘン駅でカイザーゼンメルを使ったサンドウィッチに出会ったことが、カルネ誕生につながったと紹介されています。
つまりカルネも、西洋から来たパン文化を京都の日常に合わせて作り変えた商品なんですね。
京都のパン文化には、この「海外の文化をそのまま持ち込むのではなく、京都の暮らしに合う形にする」という特徴がよく見られます。
カルネのおいしさを決めるのは玉ねぎ
カルネに欠かせないのが、ハムと一緒に挟まれている玉ねぎです。
実は商品開発時には、「玉ねぎはクセがあるので入れない方がよい」という意見と、「入れた方がおいしい」という意見があったと公式サイトで紹介されています。
結果として玉ねぎを挟むことになり、現在ではそのシャキッとした食感と香りがカルネらしさを作っています。
マーガリンのまろやかさ、ハムの塩味、玉ねぎの辛味と食感。
材料は少ないのに、それぞれの役割がはっきりしているんです。

具材の挟み方まで決められている
シンプルな商品ほど、作り方の違いがそのまま味の差になります。
志津屋では、マーガリンの量や塗り方、ハムや玉ねぎの挟み方まで決め、どこを食べてもパン、マーガリン、ハム、玉ねぎの味が均一になるよう工夫しています。
ハムが片方に寄っていたり、玉ねぎが一か所に固まっていたら、同じカルネでも印象が変わってしまいますよね。
毎日大量に作る商品だからこそ、いつ買っても同じ味になるよう細かな工程が積み重ねられています。
カルネの特徴
- カイザーゼンメルをルーツに持つ丸いパン
- マーガリン、ハム、玉ねぎというシンプルな構成
- 玉ねぎの食感と香りが味のアクセント
- 具材を均等に挟むことで味を安定させている
- 朝食、昼食、移動中の軽食に使いやすい
「カルネ」という名前の意味
商品名の「カルネ」にも意味があります。
カルネはフランス語で「手帳」などを意味する言葉ですが、かつてパリの地下鉄などで使われる回数券も「カルネ」と呼ばれていました。
志津屋では、何度も来店し、何度も買ってもらいたいという思いを込めて、この名前を付けたと紹介されています。
一度だけ食べる豪華な商品ではなく、何度も買いたくなる日常のパン。
この名前の由来を知ると、カルネという商品の性格がよくわかります。
カルネはなぜ京都のソウルフードになったのか
カルネが京都で長く親しまれている理由は、単に有名な商品だからではありません。
大きいのは「使いやすさ」です。
朝食にしても重すぎない。昼食にもう一品足したいときにも使える。電車の中やホテルでも食べやすい。
そして材料がシンプルなので、何度食べても飽きにくい。
特別な日のごちそうではなく、日常のいろいろな場面に入れることがカルネの強さです。
| 場面 | カルネが向いている理由 |
|---|---|
| 朝食 | 具材がシンプルで比較的食べやすい |
| 昼食 | パンとハムで手軽に食事になる |
| 京都観光中 | 駅周辺などで買いやすく、持ち歩きやすい |
| 新幹線に乗る前 | 京都駅店で購入しやすい |
| ホテル | 翌朝用のパンとして買いやすい |
京都名物というと、八つ橋、抹茶、漬物など観光客向けのお土産を思い浮かべがちです。
カルネはそれとは少し違います。
京都の人が普段から食べてきたものが、結果として観光客にも知られるようになった「生活型の京都名物」と考えるとわかりやすいと思います。
元祖ビーフカツサンドも志津屋を代表するロングセラー
カルネと並んで、志津屋を代表する商品が元祖ビーフカツサンドです。
公式サイトでは「創業以来伝統の味を守り続けている」商品として紹介されています。
カルネが軽めの日常食なら、元祖ビーフカツサンドはもう少ししっかり食べたいときに向いています。
ビーフカツを2枚重ねるのが特徴
志津屋の元祖ビーフカツサンドでは、食感を考えて肉を重ねて使っています。
カツは揚げ時間を管理し、揚げすぎて肉が硬くならないよう、最後は余熱も使いながら仕上げると紹介されています。
さらにパンを軽くトーストし、香ばしさを加えています。
味の決め手は甘辛い特製ソース
ビーフカツサンドの印象を決めるのが、志津屋独自の甘辛い特製ソースです。
食パンの端までソースを塗り、できるだけカツが熱いうちにパンで挟むことで、カツとソースをなじませています。
昔ながらのサンドウィッチらしい、少し懐かしい味を守っているところが大きな魅力です。
元祖ビーフカツサンドの特徴
- 志津屋を代表するロングセラー商品
- 食感を考えて肉を重ねている
- カツの揚げ時間を細かく管理
- パンを軽くトーストして香ばしく仕上げる
- 独自の甘辛い特製ソースを使用
京都観光で朝から軽く食べたいならカルネ、昼食や帰りの新幹線でしっかり食べたいなら元祖ビーフカツサンド、と考えると選びやすいです。

SIZUYAPANは志津屋から生まれた京都土産向けのあんぱん
志津屋には、カルネやビーフカツサンドとは違う方向から京都らしさを表現した商品があります。
それがSIZUYAPAN(しずやぱん)です。
2012年、京都駅店に隣接する形であんぱん専門のSIZUYAPANがオープンしました。
パンでありながら、見た目や包装、味の組み合わせは和菓子に近い雰囲気があります。
普通の菓子パンとして食べるだけでなく、京都のお土産や手土産として利用しやすくした商品です。
京都駅で買いやすいのが大きな魅力
SIZUYAPANは京都駅で購入できるため、旅行者にも非常に利用しやすい商品です。
京都駅店の公式案内では、SIZUYAPANの定番商品と限定商品を豊富にそろえていると紹介されています。
新幹線に乗る前や、京都旅行の最後に「何か京都らしいものをもうひとつ買いたい」というときに候補になります。
お土産にするときは消費期限を確認する
SIZUYAPANをお土産にする場合は、消費期限に注意してください。
公式オンラインショップでは、通常商品は製造日を含めて8日間、抹茶・濃い抹茶については製造日を含めて4日間と案内されています。
商品や時期によって扱いが変更される場合もあるため、実際に購入するときは包装の表示や店舗、公式オンラインショップで最新情報を確認するのが安心です。
SIZUYAPANをお土産にするときの注意
- 消費期限は商品によって異なる
- 抹茶系など期限が短い商品がある
- 夏場は高温・多湿での長時間持ち歩きを避ける
- 購入した商品に表示された保存方法を確認する
- 渡す日を逆算して購入する
京都駅で志津屋を利用するなら朝7時から使える
旅行者が志津屋を利用する場合、もっとも使いやすい店舗のひとつが京都駅店です。
2026年9月1日時点の公式店舗情報では、京都駅店はJR京都駅八条口のアスティロード内にあり、営業時間は7:00〜21:00となっています。
SIZUYAPANの販売時間は9:00〜20:00です。
京都駅店には座席がないため、カフェでゆっくり朝食を食べる店というより、「パンを買って持ち帰る」「ホテルや新幹線で食べる」使い方に向いています。
| 項目 | 京都駅店 |
|---|---|
| 場所 | JR京都駅八条口・アスティロード内 |
| 営業時間 | 7:00〜21:00 |
| SIZUYAPAN | 9:00〜20:00 |
| 座席 | なし |
| おすすめ | カルネ、元祖ビーフカツサンド、SIZUYAPAN |
特に朝7時から営業している点は、早朝から京都観光へ出発したい人に便利です。
ホテルの朝食を付けていない場合や、朝食を軽く済ませたい場合にも使いやすいと思います。
京都で朝からパン屋を利用したい人へ京都で早朝営業しているパン屋や、朝のパン屋巡りについては、京都のパン屋・朝営業は6時半が鍵!早起き必至の名店と活用術も参考にしてください。
志津屋で初めて買うなら何がおすすめ?
初めて志津屋へ行くなら、全部試そうとしなくても大丈夫です。
まずはカルネ、次に元祖ビーフカツサンド。この2つを押さえると志津屋らしさがわかりやすいです。
| 商品 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| カルネ | ハム・玉ねぎ・マーガリンのシンプルな看板商品 | まず志津屋の定番を食べたい人 |
| ペッパーカルネ | 胡椒のアクセントを加えたカルネ | 少し刺激のある味が好きな人 |
| チーズカルネ | チーズのコクを加えたカルネ | より満足感が欲しい人 |
| 元祖ビーフカツサンド | 甘辛い特製ソースを使ったボリュームのあるサンド | 昼食や新幹線でしっかり食べたい人 |
| SIZUYAPAN | 和の素材や包装を取り入れたあんぱん | 京都土産や手土産を探している人 |
進々堂と志津屋の違いは?
京都の老舗パン屋として、志津屋とよく比較されるのが進々堂です。
どちらも京都を代表するパン屋ですが、歴史の中で果たしてきた役割には少し違いがあります。
進々堂は1913年創業で、創業者がヨーロッパへパン留学し、本格的なフランスパンやカフェ文化を京都へ伝えたことで知られています。
一方、志津屋は1948年創業。京都駅や地下鉄などへ店舗を広げ、カルネをはじめとするパンを京都の日常生活へ定着させてきました。
| 進々堂 | 志津屋 | |
|---|---|---|
| 創業 | 1913年 | 1948年 |
| 歴史上の特徴 | 本格的な欧州パン文化を京都へ紹介 | パンを京都の日常生活へ広く定着 |
| 代表的なイメージ | フランスパン・食パン・カフェ | カルネ・ビーフカツサンド |
| 旅行者の使い方 | 座ってゆっくり朝食 | 駅で購入・移動中の食事 |
どちらが優れているという話ではありません。
京都のパン文化を深く知るなら、進々堂と志津屋の両方を見ることで、「本格的なパン文化」と「京都の日常のパン文化」という2つの側面が見えてきます。
京都の老舗パン屋をまとめて比較したい人へ進々堂・志津屋・まるき製パン所などをまとめて知りたい場合は、京都の老舗パン屋めぐり|進々堂・志津屋・人気店と朝食文化を紹介も参考にしてください。
志津屋に見る京都の老舗企業文化
志津屋を単なる人気パン屋として見るだけでは、少しもったいないと思います。
1948年の創業から長く続いてきた背景には、「変えないもの」と「変えるもの」を分けてきた企業文化があります。
カルネや元祖ビーフカツサンドのような長年の定番商品は守る。
一方で、駅への出店、新商品の開発、SIZUYAPANのような新ブランドには挑戦する。
これは京都の老舗企業によく見られる考え方でもあります。
伝統とは、ただ昔と同じことを続けることではありません。
時代に合わせて変化しながら、企業の中心にある価値は守る。その積み重ねが老舗になります。
志津屋の場合、その中心にあるのが「おいしさ」と、町の人にパンを届けるという姿勢です。
2026年の公式会社案内でも「品質第一」「顧客第一」「実行第一」を企業理念として掲げています。
また、パンのおいしさだけでなく、安全・安心や健康を意識した商品づくりにも取り組んでいることが紹介されています。
志津屋に見える老舗企業の特徴
- 長年支持される定番商品を守る
- 時代に合わせて出店場所を変える
- 新商品や新ブランドにも挑戦する
- 京都という地域との関係を大切にする
- 日常で繰り返し利用してもらうことを重視する
よくある質問
志津屋はいつ創業しましたか?
志津屋は1948年(昭和23年)、京都・河原町で創業しました。創業者は堀信氏です。その後1951年に株式会社志津屋が設立されました。
志津屋という名前の由来は何ですか?
創業者の堀信氏が、妻の「志津子」さんの名前を借りて「志津屋」と名付けたと公式サイトで紹介されています。
志津屋で一番有名なパンは何ですか?
代表的なのはカルネです。丸いパンにマーガリン、ハム、玉ねぎを挟んだシンプルなサンドで、長年京都で親しまれています。元祖ビーフカツサンドも志津屋を代表する商品です。
カルネとはどんなパンですか?
ドイツのカイザーゼンメルをルーツにする丸いパンに、マーガリン、ハム、玉ねぎを挟んだ商品です。材料はシンプルですが、具材の量や挟み方を工夫して味を均一にしています。
カルネは京都駅で買えますか?
買えます。JR京都駅八条口のアスティロード内に志津屋京都駅店があります。2026年9月1日時点では7:00〜21:00の営業です。営業時間は変更されることがあるため、訪問前に公式店舗情報を確認してください。
志津屋京都駅店には座席がありますか?
公式店舗情報では座席はありません。店内でゆっくり朝食を食べるというより、購入してホテルや列車内などで食べる使い方に向いています。
SIZUYAPANはお土産にできますか?
京都土産や手土産として使いやすい商品です。ただしパンなので消費期限があります。商品によって期限が異なるため、購入時に表示を必ず確認してください。
進々堂と志津屋ならどちらがおすすめですか?
目的によります。カフェでゆっくり京都らしい朝食を楽しみたいなら進々堂、カルネなど京都の日常的なパンを手軽に買いたいなら志津屋が向いています。両方訪れると京都のパン文化の違いをより楽しめます。
志津屋の歴史から見える京都のパン文化
志津屋は1948年、京都・河原町の小さな店から始まりました。
創業者の堀信氏が、妻・志津子さんの名前を借りて「志津屋」と名付け、町の人においしいパンを届けるところから歴史が始まっています。
その後、本社工場を整備し、京都駅や地下鉄駅へ店舗を広げながら、京都の人が日常的に利用するパン屋へ成長しました。
その歴史を象徴するのがカルネです。
ドイツで出会ったカイザーゼンメルをヒントにしながら、ハム、玉ねぎ、マーガリンを合わせ、京都で何度でも食べたくなるパンへ変えていきました。
元祖ビーフカツサンドには、昔ながらの味を守る志津屋の姿勢があります。
SIZUYAPANには、伝統的なパン屋が京都土産という新しい市場へ挑戦する姿があります。
志津屋の歴史を追っていくと、京都の老舗企業がなぜ長く続くのかも少し見えてきます。
昔のものを何も変えずに残すのではなく、守るべきものは守りながら、時代に合わせて変わっていく。
カルネを一つ買うことも、実は70年以上続く京都のパン文化に触れる体験なんですね。
京都を訪れたときは、和菓子や京料理だけでなく、ぜひ志津屋にも立ち寄ってみてください。
京都駅でカルネを買って列車に乗る。朝のホテルで食べる。元祖ビーフカツサンドを昼食にする。
そうした何気ない食べ方の中に、観光地だけでは見えない「京都の日常」があります。
志津屋の最新情報店舗の営業時間、商品、カルネなどの最新情報は、志津屋公式サイトで確認してください。
ご利用にあたっての注意この記事は2026年9月1日時点で確認できる志津屋公式サイト・公式オンラインショップの情報をもとに作成しています。店舗数、営業時間、商品、価格、消費期限、販売場所などは変更される場合があります。実際に訪問・購入する際は、必ず志津屋公式サイトや各店舗の最新案内をご確認ください。

