こんにちは。日本文化ラボ(Nippon Culture Lab)、運営者のsamuraiyan(さむらいやん)です。
京都を代表する技術企業のひとつが「島津製作所」です。
任天堂のように家庭で毎日目にする商品を大量に販売する会社ではありませんが、医薬品の研究、食品の安全検査、環境分析、医療画像診断、半導体製造、航空機器など、私たちの社会を裏側から支える重要な製品を数多く手がけています。
「島津製作所とは何の会社?」「強みはどこにある?」「なぜ京都で150年以上続いている?」「年収は高い?」「将来性はある?」と気になっている方も多いでしょう。
結論から言うと、島津製作所の強みは、物質や人体など「目に見えないもの」を科学技術によって測定・可視化する技術を150年以上積み上げてきたことにあります。
その中心となるのが分析計測機器です。
さらに、医用機器、半導体製造を支える産業機器、航空機器を展開し、装置販売後のサービス、試薬、消耗品などによるリカーリング事業も強化しています。
2026年からは新しい中期経営計画が始まり、装置を販売するだけのメーカーから、顧客の研究・製造・医療などのワークフロー全体を支える「トータルソリューションパートナー」への転換を進めています。
この記事では、島津製作所の歴史、企業理念、強み、4つの事業、田中耕一氏のノーベル化学賞、最新業績、平均年収、就職・転職、TESCAN社の買収、2035年に向けた将来性まで、2026年9月1日時点の公式情報を中心に整理します。
- 島津製作所とはどんな会社なのか
- 1875年創業から150年以上続く歴史
- 「科学技術で社会に貢献する」という企業文化
- 島津製作所の強みがどこにあるのか
- 分析計測・医用・産業・航空の4事業
- 田中耕一氏とノーベル化学賞の関係
- 2026年3月期・2027年3月期第1四半期の最新業績
- 島津製作所の平均年間給与
- 新中期経営計画と2035年の売上高1兆円構想
- TESCAN社買収と電子顕微鏡事業への展開
- 就職・転職・投資で確認したいポイント
- 島津製作所とは?1875年創業の京都発・精密機器メーカー
- 島津製作所の企業理念|「科学技術で社会に貢献する」
- 島津製作所の歴史|明治の京都で理化学器械から始まった
- 島津製作所の強み1|「見えないもの」を正確に測る分析計測技術
- 島津製作所の強み2|田中耕一氏のノーベル化学賞につながった質量分析
- 島津製作所の強み3|医療の「見える化」を支える医用機器
- 島津製作所の強み4|半導体市場を支えるターボ分子ポンプ
- 島津製作所の4つの事業
- 島津製作所の強み5|装置を売って終わらないリカーリング事業
- 2026年3月期の業績|売上高5,607億円で過去最高
- 最新の2027年3月期第1四半期は売上・利益とも過去最高
- 2027年3月期の業績予想を上方修正
- TESCAN社を完全子会社化|電子顕微鏡事業を獲得
- 新中期経営計画|2035年に売上高1兆円企業を目指す
- 島津製作所の将来性を見る4つの分野
- 北米・インドも今後の重点地域
- 島津製作所の年収|平均年間給与は924万736円
- 島津製作所への就職はおすすめ?求める人物像から考える
- 島津製作所株を見るときのポイント
- 「技と業」|京都の伝統工芸と科学技術をつなぐ
- 2029年には新しい「島津科学技術ミュージアム」開館予定
- 京都テクノロジー6強の中で見る島津製作所
- よくある質問
- まとめ|島津製作所は「科学技術で社会を測る」京都発の150年企業
島津製作所とは?1875年創業の京都発・精密機器メーカー
株式会社島津製作所は、京都市中京区に本社を置く精密機器メーカーです。
創業は1875年3月。会社設立は1917年9月です。
現在は、分析計測機器を中心に、医用機器、産業機器、航空機器という4つの事業を世界で展開しています。
2026年3月期の連結売上高は約5,607億円、2026年3月末時点のグループ従業員数は14,649人です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社島津製作所 |
| 創業 | 1875年3月 |
| 設立 | 1917年9月 |
| 本社 | 京都市中京区西ノ京桑原町1番地 |
| 代表取締役社長 | 山本靖則氏 |
| 主な事業 | 計測機器・医用機器・産業機器・航空機器 |
| 2026年3月期売上高 | 5,607億28百万円 |
| グループ従業員数 | 14,649人 |
| 証券コード | 7701 |
| 上場市場 | 東京証券取引所プライム市場 |
島津製作所をひと言で「分析機器メーカー」と表すこともできますが、それだけでは現在の企業像を十分に説明できません。
医薬、食品、環境、ライフサイエンス、医療、半導体、産業機械、航空など、多くの専門分野を科学技術によって支える会社です。
島津製作所の企業理念|「科学技術で社会に貢献する」
島津製作所の企業文化を理解するときに、最初に押さえておきたいのが社是です。
島津製作所は、「科学技術で社会に貢献する」を社是として掲げています。
そして経営理念は、「『人と地球の健康』への願いを実現する」です。
現在はこの考え方を「プラネタリーヘルスの追求」として発展させ、人の健康だけでなく、地球環境や産業の発展、安心・安全な社会まで含めて事業を考えています。
- 社是:科学技術で社会に貢献する
- 経営理念:「人と地球の健康」への願いを実現する
- 中長期ミッション:プラネタリーヘルスの追求
- 2035年の姿:技術に立脚したカスタマーイン志向のトータルソリューションパートナー
単に高性能な機械を作るだけではなく、その科学技術を使って社会の課題を解決する。
この考え方は、創業者・初代島津源蔵の時代から続いています。
島津製作所の歴史|明治の京都で理化学器械から始まった
島津製作所の歴史は、1875年3月31日に始まりました。
創業者の初代島津源蔵が、京都木屋町二条南で教育用理化学器械の製造を始めたのが出発点です。

京都の殖産興業と島津源蔵
明治維新後の京都は大きな転換期にありました。
木屋町二条周辺には、勧業場や舎密局など、西洋の科学技術を取り入れる施設が集まっていました。
もともと仏具製造の技術を身につけていた初代源蔵は、舎密局へ通いながら理化学の知識や技術を学びます。
そして「日本の進むべき道は科学立国である」と考え、外国製品に頼っていた教育用理化学器械を国内で作ることに挑戦しました。
京都の伝統的な職人技が、近代科学へと接続された瞬間とも言えます。
1877年には民間初の有人軽気球飛揚
創業からわずか2年後の1877年には、日本で民間初となる有人軽気球の飛揚に成功しました。
約5万人が見守る京都御所で、人を乗せた気球を飛ばしたと公式の沿革に記録されています。
当時から「まずやってみる」という実験精神があったことがわかります。
1896年にX線写真の撮影に成功
1895年にドイツのヴィルヘルム・レントゲンがX線を発見した翌年、島津製作所はX線写真の撮影に成功しました。
さらに1909年には日本初の医療用X線装置を完成させています。
現在の医用画像診断機器につながる重要な歴史です。
| 年 | 主な出来事 |
|---|---|
| 1875年 | 京都木屋町二条南で創業、教育用理化学器械の製造開始 |
| 1877年 | 日本で民間初の有人軽気球飛揚に成功 |
| 1896年 | X線写真の撮影に成功 |
| 1909年 | 日本初の医療用X線装置を完成 |
| 1917年 | 株式会社へ改組 |
| 1956年 | 日本初のガスクロマトグラフを開発 |
| 1961年 | 世界初の遠隔操作式X線テレビジョン装置を開発 |
| 1978年 | モジュラー構造の液体クロマトグラフを日本で初めて開発 |
| 2002年 | 田中耕一氏がノーベル化学賞を受賞 |
| 2025年 | 創業150周年 |
| 2026年 | TESCAN社を完全子会社化 |
島津製作所の強み1|「見えないもの」を正確に測る分析計測技術
島津製作所の最大の事業は、分析計測機器を含む計測機器事業です。
液体クロマトグラフ、ガスクロマトグラフ、質量分析計、分光分析装置、試験機など、多くの分析・計測装置を提供しています。
名前だけを見ると難しく感じますが、役割は比較的シンプルです。
物質の中に何が含まれているのか、どのくらい含まれているのか、どのような構造をしているのかを正確に測るための装置です。

たとえば、次のような場面で使われます。
- 医薬品の成分・品質を確認する
- 食品中の残留農薬や成分を調べる
- 水や大気に含まれる物質を測定する
- 新しい材料の特性を分析する
- 血液などの生体試料を分析する
- 半導体や電池材料の品質を評価する
私たちが直接分析装置を見ることは少なくても、食品の安全、医薬品、医療、環境などを通して生活と深くつながっています。
島津製作所の強み2|田中耕一氏のノーベル化学賞につながった質量分析
島津製作所の研究開発力を象徴する出来事が、2002年のノーベル化学賞です。
島津製作所の社員だった田中耕一氏は、生体高分子の質量分析に関する「ソフトレーザー脱離イオン化法」の開発によりノーベル化学賞を受賞しました。
この技術によって、タンパク質のような大きな生体分子を壊さずにイオン化し、質量を分析する道が開かれました。
病気の超早期発見、新薬開発、生命科学研究などにつながる重要な技術です。
2003年には「田中耕一記念質量分析研究所」を設立し、現在も質量分析技術の研究を続けています。
島津製作所の強み3|医療の「見える化」を支える医用機器
島津製作所のもうひとつの重要な事業が医用機器です。
X線TVシステム、血管撮影システム、一般撮影システム、回診用X線撮影装置などを展開しています。
分析計測機器が「物質の中を見る」技術なら、医用機器は「人体の中を見る」技術です。

創業初期に取り組んだX線技術が、100年以上を経て現在の医用画像診断機器へ続いている点も島津製作所らしいところです。
現在はAIやIoTを画像解析に組み込み、医療従事者の負担軽減や診断支援にも取り組んでいます。
島津製作所の強み4|半導体市場を支えるターボ分子ポンプ
島津製作所というと分析機器のイメージが強いですが、現在の成長分野として重要なのが半導体です。
産業機器事業では、半導体製造装置などで超高真空環境をつくるために使われる「ターボ分子ポンプ」を展開しています。
2027年3月期第1四半期では、生成AIを背景とする先端半導体需要の拡大によって、半導体製造装置向けターボ分子ポンプの販売が大きく増加しました。
さらに台湾・韓国などでは、販売だけでなくサービス事業も伸びています。
- 半導体製造装置向けターボ分子ポンプ
- 材料・表面の分析計測
- 純水・ガス関連技術
- 電子顕微鏡による観察・不良解析
- 保守サービスによるリカーリング収益
島津製作所の4つの事業
島津製作所の事業は、大きく「計測」「医用」「産業」「航空」の4つで整理するとわかりやすくなります。
| 事業 | 主な製品・技術 | 主な市場 |
|---|---|---|
| 計測機器 | 液体クロマトグラフ、質量分析計、ガスクロマトグラフ、試験機など | 医薬、食品、環境、ライフサイエンス、材料研究 |
| 医用機器 | X線TV、血管撮影、一般撮影、回診用X線装置など | 病院、医療機関 |
| 産業機器 | ターボ分子ポンプ、油圧機器など | 半導体、建設機械、農業機械、産業車両 |
| 航空機器 | 航空機搭載機器・関連システム | 民間航空、防衛 |
島津製作所の強み5|装置を売って終わらないリカーリング事業
現在の島津製作所を理解するときに重要なのが「リカーリング事業」です。
分析装置や医療機器などは、一度販売したら終わりではありません。
長期間使用するため、保守、修理、試薬、消耗品、ソフトウェア、アプリケーション支援などが必要です。
こうした導入後に繰り返し発生する事業を強化することで、装置販売だけに依存しない収益構造を目指しています。
- 保守・メンテナンス
- 交換部品
- 試薬
- 分析用消耗品
- ソフトウェア
- アプリケーション支援
- 装置のリファービッシュ
2026年度からの中期経営計画でも、リカーリング比率の拡大は重要な収益改善策に位置づけられています。
2026年3月期の業績|売上高5,607億円で過去最高
企業研究や投資の視点では、最新業績も確認しておきましょう。
2026年3月期の売上高は5,607億28百万円で、前期比4.0%増となりました。
営業利益は737億2百万円で前期比2.8%増です。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 5,390億47百万円 | 5,607億28百万円 | +4.0% |
| 営業利益 | 717億20百万円 | 737億2百万円 | +2.8% |
| 経常利益 | 720億18百万円 | 827億53百万円 | +14.9% |
| 当期純利益 | 537億76百万円 | 604億99百万円 | +12.5% |
| 営業利益率 | 13.3% | 13.1% | - |
| 自己資本比率 | 74.1% | 76.6% | - |
売上・利益とも増加していますが、営業利益率は13.3%から13.1%へわずかに低下しました。
そのため、今後は売上規模だけでなく収益力の改善が重要になります。
最新の2027年3月期第1四半期は売上・利益とも過去最高
2026年9月1日時点で最新となる2027年3月期第1四半期決算では、売上高・利益とも好調でした。
| 項目 | 2027年3月期1Q | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,305億96百万円 | +10.3% |
| 営業利益 | 142億64百万円 | +17.1% |
| 経常利益 | 184億86百万円 | +63.3% |
| 四半期純利益 | 133億33百万円 | +68.3% |
| 自己資本比率 | 78.7% | - |
売上高は第1四半期として過去最高を更新しました。
医薬市場向けの液体クロマト分析システム、半導体製造装置向けターボ分子ポンプ、医用機器、航空機器などが伸びています。
ただし、計測機器事業では部材価格高騰や中東情勢の影響などによってセグメント利益が減少しており、すべての事業が一様に好調というわけではありません。
2027年3月期の業績予想を上方修正
島津製作所は2026年8月6日の第1四半期決算で、2027年3月期の通期業績予想を上方修正しました。
| 項目 | 2027年3月期予想 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 6,200億円 | +10.6% |
| 営業利益 | 800億円 | +8.5% |
| 経常利益 | 810億円 | ▲2.1% |
| 当期純利益 | 590億円 | ▲2.5% |
上方修正の背景には、半導体関連市場の好調、為替、そして2026年7月に完全子会社化したTESCAN社の業績寄与があります。
TESCAN社を完全子会社化|電子顕微鏡事業を獲得
2026年の島津製作所で特に重要な動きが、チェコのTESCAN GROUPの買収です。
島津製作所は2026年7月10日、電子顕微鏡メーカーTESCAN社を完全子会社化しました。
取得金額は7億1,100万米ドル。公表時の換算では約1,152億円です。
TESCAN社は走査電子顕微鏡などの技術を持っています。
これまでの島津製作所が得意としてきた「物質の成分を分析する技術」に、電子顕微鏡による「微細構造を観察する技術」が加わることになります。
- 電子顕微鏡事業へ本格参入
- 分析と観察を組み合わせられる
- 半導体・材料分野へのソリューションを強化
- 欧州での研究開発・販売基盤を拡大
- 装置単体からトータルソリューションへの転換を加速
島津製作所が今後どのようにTESCANの電子顕微鏡と既存の分析計測技術を融合させるかは、将来性を見るうえで重要なポイントです。
新中期経営計画|2035年に売上高1兆円企業を目指す
2026年度から2028年度までの新中期経営計画では、「トータルソリューション提供力の強化による収益力の持続的向上」を基本方針としています。
これまでの「優れた装置を開発して販売する」ビジネスから、顧客の研究・品質管理・生産・医療などのワークフロー全体を理解し、複数の製品・サービスで課題を解決する方向へ進んでいます。
2028年度の経営目標
| 指標 | 2028年度目標 |
|---|---|
| 売上高 | 6,800億円 |
| 営業利益 | 1,000億円 |
| EBITDA | 1,350億円 |
| ROE | 11.5%以上 |
| ROIC | 10%以上 |
| 営業利益率 | 14.7% |
※2028年度目標はTESCAN社の買収完了を前提とした会社計画です。また2028年度営業利益はIFRS適用後の数値です。
さらに2035年には売上高1兆円を目指しています。
島津製作所の将来性を見る4つの分野
新中期経営計画では、社会価値を生み出す領域を大きく4つに整理しています。
| 領域 | 主なテーマ |
|---|---|
| ヘルスケア | 創薬、臨床検査、医療画像、健康 |
| グリーン | 環境、水質、大気、脱炭素など |
| マテリアル | 新材料、電池、先端素材の研究・評価 |
| インダストリー | 半導体、産業インフラ、航空など |
特定の一市場だけに将来を賭けるのではなく、科学技術を軸に複数の成長市場へ接続できる点が島津製作所の特徴です。
北米・インドも今後の重点地域
新中期経営計画では、海外事業の拡大も重要テーマです。
特に北米とインドを戦略地域としています。
北米ではR&Dセンターを活用し、バイオ医薬、臨床、環境規制などの市場で顧客との共同開発やソリューション提案を強化します。
インドでは、製薬・受託分析に加え、次世代モビリティ、電池、環境などへの展開を目指しています。
2026年3月期の海外売上比率は約57%です。
今後、世界の研究開発・医療・半導体市場でどこまで事業を拡大できるかも重要です。
島津製作所の年収|平均年間給与は924万736円
島津製作所への就職・転職を考える人にとって、給与水準も気になるところです。
2026年3月期の有価証券報告書では、島津製作所単体の平均年間給与は9,240,736円です。
約924万円となり、前年から2.5%増加しました。
| 項目 | 2026年3月末 |
|---|---|
| 単体従業員数 | 3,779人 |
| 平均年齢 | 43.9歳 |
| 平均勤続年数 | 18.5年 |
| 平均年間給与 | 9,240,736円 |
旧記事の2025年3月期9,014,824円から約23万円増えています。
- 入社初年度の年収ではありません
- 島津製作所単体の平均です
- 賞与・基準外賃金を含みます
- グループ会社の平均給与ではありません
- 職種・年齢・役職・評価などで実際の給与は異なります
2026年度の新卒初任給
2027年度新卒採用の募集要項では、2026年度実績として次の初任給が掲載されています。
| 学歴 | 初任給 |
|---|---|
| 博士了 | 329,200円 |
| 修士了 | 309,300円 |
| 大学卒 | 284,000円 |
島津製作所への就職はおすすめ?求める人物像から考える
島津製作所の2027年度新卒採用では、求める人材像として「変化を楽しみ、これまでにない価値創造の主役となれる人」を掲げています。
研究開発型のメーカーなので、「理系で専門知識があればよい」というわけではありません。
変化の大きい医療・半導体・AI・ライフサイエンスなどの市場で、新しい技術や顧客課題に対応する力も求められます。
- 科学技術を社会課題の解決に使いたい人
- 分析化学・機械・電気電子・物理・情報などを活かしたい人
- 医療機器・分析装置に関心がある人
- 半導体や先端材料に関心がある人
- 長期的な研究開発に取り組みたい人
- BtoBで顧客の課題を深く理解したい人
- 海外市場やグローバルな仕事に関わりたい人
主な職種
| 職種 | 主な仕事内容 |
|---|---|
| 研究開発 | 新技術・基盤技術・次世代製品の研究 |
| 製品開発 | 分析・医用・産業機器などの設計開発 |
| ソフトウェア開発 | 制御、解析、データ処理、AIなど |
| アプリケーション開発 | 顧客市場に合わせた分析手法・ソリューション開発 |
| 生産技術・品質保証 | 製造工程・品質・信頼性を支える |
| 営業・マーケティング | 大学、研究所、企業、医療機関などへの提案 |
| 管理部門 | 経理、人事、法務、調達、経営戦略など |
キャリア採用については、年齢、経験、能力に応じて給与を決定すると公式採用情報に記載されています。
島津製作所株を見るときのポイント
島津製作所は東京証券取引所プライム市場に上場しています。
証券コードは7701です。
投資対象として見る場合、「150年以上続く優良企業だから買い」と単純に考えることはできません。
現在の株価に、成長期待がどこまで織り込まれているかも確認する必要があります。
- 計測機器事業の売上・利益
- リカーリング事業の拡大
- 医用機器の収益改善
- 半導体向け産業機器の成長
- TESCAN社買収後の統合効果
- 北米・インドなど海外事業
- 営業利益率
- ROE・ROIC
- 研究開発投資
- PER・PBR・配当
配当は2027年3月期70円予想
2026年3月期の年間配当は1株69円でした。
2027年3月期は、中間27円、期末43円の年間70円を会社が予想しています。
配当利回りは株価によって変わるため、投資を検討するときは最新株価と合わせて確認してください。
「技と業」|京都の伝統工芸と科学技術をつなぐ
京都企業としての島津製作所を象徴する近年の取り組みが、創業150周年記念プロジェクト「京都伝統工芸×島津製品『技と業』」です。

京都府との包括連携協定のもと、西陣織、京友禅、京漆器、金継ぎなどの伝統工芸と、島津製作所の科学機器を組み合わせました。
液体クロマトグラフ、ガスクロマトグラフ、回診用X線撮影装置、PET装置などに伝統的な意匠を施したコンセプトモデルを製作しています。
この取り組みは2026年8月、「Red Dot Design Award 2026」のブランド・コミュニケーションデザイン部門を受賞しました。
単なる展示作品ではなく、一部は実際の機器として販売された点も特徴です。
150年前、京都の職人技から理化学器械へ踏み出した島津製作所が、現代でも京都の伝統技術と科学機器を結びつけているところは興味深いですね。
2029年には新しい「島津科学技術ミュージアム」開館予定
島津製作所の歴史に興味がある人にとって、今後注目したいのが新しい企業ミュージアムです。
島津製作所は創業150周年記念事業として、京都市中京区に「島津科学技術ミュージアム(仮称)」を建設し、2029年夏の開館を予定しています。
設計は、プリツカー建築賞を受賞した建築家・伊東豊雄氏です。
現在の「島津製作所 創業記念資料館」と合わせ、歴史と未来の科学技術を発信する2館体制を構築する計画です。
日本文化ラボの視点でも、京都の近代産業史を知る新しい文化施設として注目したいところです。
京都テクノロジー6強の中で見る島津製作所
島津製作所は、京都テクノロジー企業の中では「分析・計測」という独自の立ち位置を持っています。
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| 島津製作所 | 分析計測・医用・科学技術 | この記事 |
京都企業が強い理由|老舗文化・技術力・独自経営を解説では、京都企業全体の特徴を紹介しています。
よくある質問
島津製作所は何の会社ですか?
分析計測機器、医用機器、産業機器、航空機器を展開する京都発の精密機器メーカーです。特に液体クロマトグラフや質量分析計などの分析計測機器が主力です。
島津製作所はいつ創業しましたか?
1875年3月31日です。初代島津源蔵が京都木屋町二条南で教育用理化学器械の製造を始めました。2025年に創業150周年を迎えています。
島津製作所の強みは何ですか?
物質や人体など「見えないもの」を科学技術で測定・可視化する技術、分析計測機器の高い専門性、研究開発力、医療・医薬・食品・環境・半導体など幅広い市場との接点、装置販売後のリカーリング事業などが強みです。
島津製作所とノーベル賞の関係は?
島津製作所の田中耕一氏が、質量分析に関するソフトレーザー脱離イオン化法の開発で2002年のノーベル化学賞を受賞しました。
島津製作所の平均年収はいくらですか?
2026年3月期の有価証券報告書では、島津製作所単体の平均年間給与は9,240,736円です。平均年齢43.9歳、平均勤続年数18.5年です。
島津製作所の最新業績は?
2026年3月期の売上高は5,607億28百万円、営業利益737億2百万円です。2027年3月期第1四半期は売上高1,305億96百万円、営業利益142億64百万円となっています。
島津製作所は半導体関連企業ですか?
半導体専業企業ではありませんが、産業機器事業のターボ分子ポンプや各種分析・計測技術が半導体製造・材料分析で利用されています。2026年度からの中期経営計画でも半導体を成長市場と位置づけています。
TESCAN社をなぜ買収したのですか?
電子顕微鏡技術を加えることで、既存の分析計測技術と組み合わせ、半導体や先端材料などでより幅広いトータルソリューションを提供するためです。
島津製作所は将来どこまで成長を目指していますか?
2028年度に売上高6,800億円、営業利益1,000億円を目標とし、2035年度には売上高1兆円企業を目指しています。
まとめ|島津製作所は「科学技術で社会を測る」京都発の150年企業
島津製作所は1875年、京都木屋町二条で教育用理化学器械を作るところから始まりました。
2025年には創業150周年を迎えています。
創業当時から現在まで受け継がれているのが「科学技術で社会に貢献する」という考え方です。
島津製作所の強みは、分析計測機器を中心として、目に見えない物質や人体の状態を正確に測定・可視化する技術にあります。
その技術は、医薬、食品、環境、医療、材料、半導体など、多くの分野で社会を支えています。
2002年には田中耕一氏がノーベル化学賞を受賞し、質量分析技術の研究を世界的に知られるものにしました。
現在はさらに、装置を販売して終わるメーカーから、保守、試薬、消耗品、ソフトウェアを組み合わせて顧客のワークフロー全体を支援する企業へ変わろうとしています。
2026年にはTESCAN社を完全子会社化し、電子顕微鏡という新たな技術も加わりました。
新しい中期経営計画では2028年度売上高6,800億円、2035年度には1兆円を目標としています。
島津製作所を単なる「老舗の精密機器メーカー」と見るだけでは、現在の姿は十分に見えてきません。
150年以上蓄積した科学技術を土台に、分析・医療・半導体・生命科学など次の成長分野へ事業を広げている京都発の科学技術企業と見ると、その強みが理解しやすくなります。
- 島津製作所は1875年に京都で創業
- 2025年に創業150周年を迎えた
- 社是は「科学技術で社会に貢献する」
- 主力は分析計測機器
- 医用・産業・航空機器も展開
- 田中耕一氏が2002年ノーベル化学賞を受賞
- 2026年3月期売上高は5,607億28百万円
- 2027年3月期1Q売上高は前年同期比10.3%増
- 平均年間給与は924万736円
- 2026年にTESCAN社を完全子会社化
- 2035年度に売上高1兆円を目指す
決算、中期経営計画、株式・配当などは、島津製作所公式IR情報をご確認ください。
新卒・キャリア採用については、島津製作所公式採用情報をご確認ください。

