京都企業の企業文化シリーズ「堀場製作所」個別分析ページです。堀場製作所は、京都市南区に本社を置く世界的な分析・計測機器メーカーです。自動車、環境、医療、科学、半導体など幅広い分野で「はかる」技術を展開しています。
この記事では、堀場製作所の企業文化を象徴する社是「おもしろおかしく」、京都らしい「ほんまもん」という考え方、強み、歴史、半導体事業、最新業績、年収、就職・転職、将来性まで企業研究に役立つ形で整理します。
こんにちは。日本文化ラボ(Nippon Culture Lab)、運営者の「samuraiyan(さむらいやん)」です。
京都には、独特の企業文化を持つ世界企業が数多くあります。
任天堂には、技術そのものではなく「遊び」を生み出す文化があります。
京セラには、稲盛和夫氏が築いた京セラフィロソフィーやアメーバ経営があります。
オムロンには、未来を予測するSINIC理論があります。
そして堀場製作所には、ひときわユニークな言葉があります。
「おもしろおかしく」です。
一見すると、とても大企業の社是とは思えない言葉ですよね。
でも、この「おもしろおかしく」こそ、堀場製作所、そしてHORIBAグループを理解するための重要なキーワードです。
仕事は人生の中で大きな時間を占めます。
だからこそ、言われた仕事をただこなすのではなく、自分自身がやりがいを見つけ、好奇心を持ち、仕事を「おもしろおかしい」ものにしていく。
会社も、そのための舞台を提供する。
これがHORIBAの考え方です。
さらにHORIBAには、京都の言葉を使った「ほんまもん」という価値観があります。
心を込めてより良いものを追い求め続け、その先に生まれる唯一無二の価値。
分析・計測機器という極めて精密な技術を扱う企業だからこそ、「ほんまもん」を追究する姿勢が技術力につながっています。
堀場製作所は1945年、京都帝国大学の学生だった堀場雅夫氏が「堀場無線研究所」を立ち上げたことから始まりました。
国産初のガラス電極式pHメーター、自動車排ガス測定装置、科学分析機器、医用分析装置、半導体製造プロセス向けマスフローコントローラーへと、「はかる」技術を次々に広げています。
現在では、自動車だけではなく、AI半導体、エネルギー、環境、創薬、医療、先端材料など、社会の重要な分野を支える企業になっています。
この記事では、堀場製作所の歴史や事業だけでなく、なぜこの京都企業が世界で独自の存在感を持っているのかを、企業文化から詳しく見ていきます。
この記事でわかること
- 堀場製作所とはどんな会社なのか
- 社是「おもしろおかしく」の本当の意味
- 京都の言葉「ほんまもん」とHORIBAの関係
- 社員を「ホリバリアン」と呼ぶ理由
- 堀場製作所の歴史と創業者・堀場雅夫氏
- 「はかる」技術がなぜ世界で強いのか
- 半導体分野のマスフローコントローラーの強み
- 2026年の最新業績とMLMAP2028
- 堀場製作所の平均年収
- 就職・転職先として見るポイント
- 堀場製作所の将来性と投資で確認したい点
- 堀場製作所とは?京都発の世界的「はかる」企業
- 堀場製作所の歴史|京都大学の学生ベンチャーから始まった
- 堀場製作所の企業文化|社是「おもしろおかしく」とは?
- 「ほんまもん」|京都の言葉がHORIBAのものづくり文化に
- 社員を「ホリバリアン」と呼ぶ独特の文化
- HORIBAの「5つの“おもい”」
- BlackJack Project|社員が自ら会社を変える
- 堀場製作所の強み1|「はかる」技術を複数産業へ展開できる
- 堀場製作所の強み2|半導体向けマスフローコントローラー
- 堀場製作所の3つの事業分野
- 2026年上期の業績|半導体分野が大きく成長
- 2026年12月期の会社予想|売上3,820億円・営業利益700億円
- MLMAP2028を上方修正|2028年売上4,600億円を目指す
- HORIBAの将来性1|AI・半導体市場
- HORIBAの将来性2|モビリティはEVだけではない
- HORIBAの将来性3|創薬・ライフサイエンス
- 2028年には京都にグローバル新本社
- 堀場製作所の年収|平均年間給与は約821万円
- 堀場製作所への就職はおすすめ?企業文化との相性が重要
- 堀場製作所への転職で考えられる主な職種
- 堀場製作所株を投資視点で見るポイント
- 京都企業として見る堀場製作所|「ほんまもん」を科学技術で追う
- 京都テクノロジー6強とあわせて見たい堀場製作所
- よくある質問
- まとめ|堀場製作所の企業文化は「おもしろおかしく」と「ほんまもん」
堀場製作所とは?京都発の世界的「はかる」企業
株式会社堀場製作所は、京都市南区吉祥院に本社を置く分析・計測機器メーカーです。
HORIBAというブランドで世界各地に事業を展開しています。
同社の製品は、一般消費者が毎日直接目にするものではありません。
しかし、自動車開発、半導体製造、環境分析、医療検査、製薬、科学研究など、多くの分野でHORIBAの分析・計測技術が使われています。
簡単に言えば、堀場製作所は「社会の状態を正確にはかる会社」です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社堀場製作所 |
| 英語表記 | HORIBA, Ltd. |
| 創業 | 1945年10月17日 |
| 設立 | 1953年1月26日 |
| 創業者 | 堀場雅夫氏 |
| 本社所在地 | 京都市南区吉祥院宮の東町2 |
| 代表取締役会長兼グループCEO | 堀場厚氏 |
| 代表取締役社長 | 足立正之氏 |
| 2025年12月期連結売上高 | 3,330億81百万円 |
| グループ従業員数 | 9,101人(2025年12月31日現在) |
| 証券コード | 6856 |
| 上場市場 | 東京証券取引所プライム市場 |
| 企業文化のキーワード | おもしろおかしく、ほんまもん、ホリバリアン |
現在のHORIBAグループは、大きく次の3分野で事業を展開しています。
- エネルギー・環境
- バイオ・ヘルスケア
- 先端材料・半導体
一見するとまったく違う市場ですが、すべてをつないでいるのが「分析・計測・制御」です。
堀場製作所の歴史|京都大学の学生ベンチャーから始まった
堀場製作所の歴史は、1945年10月に始まりました。
創業者の堀場雅夫氏は、当時、京都帝国大学、現在の京都大学の理学部に在籍していました。
研究を続けるため、自分自身で自由に研究や実験ができる場所を作ろうと「堀場無線研究所」を創業します。
今の言葉でいえば、学生ベンチャーです。

1950年、国産初のガラス電極式pHメーター
HORIBAの事業を大きく前進させた製品がpHメーターでした。
1950年、国産初のガラス電極式pHメーターを完成させます。
pHは、水溶液が酸性なのかアルカリ性なのかを知るための重要な指標です。
研究だけでなく、食品、化学、環境、医薬、上下水道など、幅広い分野で測定されます。
このpHメーターが「はかる会社HORIBA」の原点になりました。
1957年、赤外線ガス分析へ
1957年には赤外線ガス分析計を販売。
液体だけではなく、気体を測定する技術へ事業を広げていきます。
1964年、自動車排ガス測定装置MEXAへ
1964年には自動車排ガス測定装置を開発します。
これが後のHORIBAを代表する「MEXA」シリーズにつながりました。
世界各国で自動車排ガス規制が強化される中、正確な排ガス計測の重要性が高まり、HORIBAは自動車開発・認証分野で存在感を高めていきました。
HORIBAの歴史を見るポイント堀場製作所は、一つの製品だけを作り続けてきた企業ではありません。pHからガス、自動車、科学、医療、半導体へと「はかる対象」を広げてきました。
堀場製作所の企業文化|社是「おもしろおかしく」とは?
堀場製作所を企業文化から理解するなら、最初に知っておきたいのが社是「おもしろおかしく」です。
この言葉は1978年、創業者の堀場雅夫氏が制定しました。
英語では「Joy and Fun」と訳され、世界中のHORIBAグループで共有されています。
ただし、「楽をして楽しく働こう」という意味ではありません。
むしろ逆です。
仕事にやりがいを見つけ、自分から主体的に取り組むことで、仕事そのものを「おもしろおかしい」ものにしていこう、という考え方です。
「おもしろおかしく」の考え方
- 仕事に自分自身でやりがいを見つける
- 好奇心を持って仕事に向き合う
- 言われたことだけでなく、自ら考える
- 挑戦することで仕事を面白くする
- 会社は社員が挑戦できる舞台を作る
- 個人の成長を企業価値につなげる
一日の多くの時間を仕事に使うのであれば、その時間を充実させることが人生の充実にもつながります。
企業が「楽しませてくれる」のを待つのではなく、社員自身が仕事を面白くしていく。
自主性を重視するところがHORIBAの特徴です。

「ほんまもん」|京都の言葉がHORIBAのものづくり文化に
HORIBAの企業文化には、もうひとつ日本文化ラボとして注目したい言葉があります。
「ほんまもん」です。
「ほんまもん」は「ほんもの」から派生した、京都でも使われる言葉です。
HORIBAでは、単に本物の商品という意味ではありません。
心を込めてより良いものを追い求め続け、その結果として生まれる唯一無二の価値を「ほんまもん」と考えています。
HORIBAが考える「ほんまもん」
- 追随を許さないもの
- 人の心を動かすもの
- 地道な努力を積み重ねて生まれるもの
- 個人の好奇心や情熱から生まれるもの
- 極限まで追求する姿勢
- 新しい価値を生むきっかけになるもの
- 時代が変わっても残り続けるもの
京都には、伝統工芸や老舗の世界でも「ええもん」「ほんまもん」を追究する文化があります。
HORIBAはそれを、分析・計測という最先端科学の世界に持ち込んでいる企業と見ることができます。
これは、伝統とハイテクが共存する京都企業を考えるうえでも興味深いポイントです。
社員を「ホリバリアン」と呼ぶ独特の文化
HORIBAでは、グループで働く社員を「ホリバリアン(HORIBARIAN)」と呼んでいます。
単なる社員というより、世界中のHORIBAで働く仲間をひとつのファミリーとして捉える表現です。
またHORIBAでは、「人材」ではなく「人財」という表現を使います。
人は会社にとって単なる労働力ではなく、大切な財産であるという考え方です。
現在、HORIBAグループには約9,100人のホリバリアンがいます。
国籍や文化が違っても、「Joy and Fun」という企業文化を共通言語として持っている点もHORIBAらしさです。
HORIBAの「5つの“おもい”」
「おもしろおかしく」を具体的に実践するため、HORIBAでは5つの“おもい”を掲げています。
HORIBAの5つの“おもい”
- 誰も思いつかないことをやりたい
- 技を究めたい
- 自分の仕事や会社を誰かに伝えたい
- 人や地球の役に立ちたい
- 世界を舞台に仕事をしたい
この5つを見ると、HORIBAが求めている人物像も見えてきます。
単に与えられた仕事を正確に行うだけではなく、好奇心を持ち、技術を追究し、社会の役に立つ仕事を世界で展開したい人です。
BlackJack Project|社員が自ら会社を変える
HORIBAの企業文化を象徴するユニークな活動として、「BlackJack Project」があります。
1997年に始まりました。
カードゲームのブラックジャックで「21」が最強であることから、「21世紀最強の企業として発展し続ける」という意味で名付けられています。
ただし、経営陣が社員へ改善策を指示するプロジェクトではありません。
社員自身が身近な問題を見つけ、チームで改善策を考え、行動します。
テーマはコスト削減や業務効率だけではありません。
人財育成や組織力強化なども対象になります。
世界各地で活動され、代表チームによる発表も行われています。
BlackJack Projectから見える企業文化HORIBAの「おもしろおかしく」は単なるスローガンだけではありません。社員自身が問題を発見し、会社を変えていく仕組みとして具体的な活動にも落とし込まれています。
堀場製作所の強み1|「はかる」技術を複数産業へ展開できる
堀場製作所の企業としての最大の強みは、分析・計測技術です。
現在のHORIBAでは、主に次の5つのコア技術を持っています。
- 赤外線計測
- 流体計測
- 粒子計測
- 分光分析
- 液体計測
さらにAI・データサイエンス、システムインテグレーション、クラウド、オートメーションなどを組み合わせ、単体の分析装置だけではなくソリューションへ広げています。
重要なのは、ひとつの産業で開発した技術を別の産業へ応用できる点です。
たとえば、HORIBAを代表する自動車排ガス測定技術のルーツには、ガス分析技術があります。
半導体製造に使われるマスフローコントローラーも、流体を正確に測り制御する技術の応用です。
この技術横断力が、HORIBAの強さです。
堀場製作所の強み2|半導体向けマスフローコントローラー
現在のHORIBAで特に成長しているのが、先端材料・半導体分野です。
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中でもHORIBAグループの堀場エステックが強みを持つのがマスフローコントローラーです。
マスフローコントローラーとは、半導体製造工程で使うガスを非常に高い精度で計測・制御する装置です。
半導体は、ウエハーの上に薄膜を形成したり、不要な部分を削ったりしながら製造されます。
その工程では複数のガスを極めて正確に流す必要があります。
流量が少し変わるだけでも、半導体の品質に影響する可能性があります。
堀場エステックのマスフローコントローラーは、2025年8月時点の同社調べで世界シェア約60%です。
半導体分野でHORIBAが強い理由
- 流体計測・制御技術を長年蓄積している
- マスフローコントローラーで世界トップクラス
- 半導体微細化によってガス制御精度の重要性が高まる
- AI半導体・HBMなど半導体設備投資拡大の恩恵を受けやすい
- 計測だけでなく制御・分析まで組み合わせられる
京都福知山工場で供給力を増強
半導体需要の拡大に対応するため、HORIBAグループは京都府福知山市にも半導体関連の生産・研究開発拠点を強化しています。
2026年には京都福知山工場が本格稼働。
中長期的には国内のマスフローコントローラー生産能力を最大3倍に高める計画です。
京都市の本社だけでなく、京都府北部にも世界の半導体産業を支える拠点が広がっています。
堀場製作所の3つの事業分野
HORIBAは従来、自動車・環境・医用・半導体・科学などの事業で成長してきました。
現在は顧客課題を起点とした事業展開を進めるため、次の3つのフィールドを中心に整理しています。
| 分野 | 主な市場 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| エネルギー・環境 | 自動車、モビリティ、水素、環境、産業プロセスなど | カーボンニュートラル、電動化、環境規制 |
| バイオ・ヘルスケア | 医療、血液検査、創薬、製薬、ライフサイエンス | 予防医療、バイオ医薬品、ヘルスケア |
| 先端材料・半導体 | 半導体、先端材料、製造プロセス | AI半導体、HBM、材料高度化、流体制御 |
2026年上期では、この中でも先端材料・半導体分野が成長をけん引しています。
2026年上期の業績|半導体分野が大きく成長
2026年8月7日に公表された2026年12月期中間決算では、増収増益となりました。
| 項目 | 2025年上期 | 2026年上期 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,489億43百万円 | 1,798億53百万円 | +20.8% |
| 営業利益 | 218億93百万円 | 304億88百万円 | +39.3% |
| 経常利益 | 225億29百万円 | 314億19百万円 | +39.5% |
| 親会社株主に帰属する中間純利益 | 158億59百万円 | 218億6百万円 | +37.5% |
特に先端材料・半導体分野は、2026年上期の売上高が999億56百万円となり、前年同期比31.9%増加しました。
同分野の営業利益も301億76百万円まで増えています。
HORIBAの現在の成長エンジンが半導体関連であることがよく分かります。
2026年12月期の会社予想|売上3,820億円・営業利益700億円
2026年8月時点で、HORIBAは2026年12月期の業績予想を次のようにしています。
| 項目 | 2026年12月期会社予想 |
|---|---|
| 売上高 | 3,820億円 |
| 営業利益 | 700億円 |
| 営業利益率 | 約18.3% |
| 経常利益 | 710億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 500億円 |
業績予想について上記は2026年8月時点の会社予想です。半導体設備投資、世界景気、為替、自動車市場、地政学などによって実績は変動する可能性があります。
MLMAP2028を上方修正|2028年売上4,600億円を目指す
HORIBAは2028年を目標年度とする中長期経営計画「MLMAP2028」を進めています。
2026年8月には、事業環境や現在の成長を踏まえて計画を更新しました。
| 指標 | 当初目標 | 2026年8月更新後 |
|---|---|---|
| 売上高 | 4,500億円 | 4,600億円 |
| 営業利益 | 800億円 | 900億円 |
| 当期純利益 | 550億円 | 620億円 |
| ROE | 12%以上 | 14% |
単純に売上を増やすだけではありません。
成長性と資本効率を見ながら、事業を「成長事業」「収益基盤事業」「次世代事業」「価値再構築事業」に分け、経営資源を振り分ける方針です。
現在は先端材料・半導体を成長事業として重点投資する一方、水素や医療などでは市場環境に合わせた事業再構築も進めています。
HORIBAの将来性1|AI・半導体市場
堀場製作所の将来性を考えるうえで、現在最も大きな成長分野が先端材料・半導体です。
生成AIの普及によって、AIサーバーやデータセンターへの投資が拡大しています。
GPUやHBMなど高性能半導体の製造が増えるほど、高度な製造装置や材料制御、計測技術も必要になります。
HORIBAが持つマスフローコントローラーなどの流体制御技術は、この半導体製造工程で重要な役割を担います。
HORIBAの将来性2|モビリティはEVだけではない
HORIBAは長年、自動車計測で大きな実績を持ってきました。
EV化によって内燃機関が減れば、「排ガス測定会社は将来厳しいのでは」と考える人もいるかもしれません。
しかし現在のモビリティ開発では、EV、ハイブリッド、バッテリー、燃料電池、車両試験、電動パワートレインなど、計測対象そのものが広がっています。
HORIBAはエンジン排ガスだけではなく、車両開発全体を支える計測・試験ソリューションへ事業を広げています。
長年持っている自動車メーカーとの顧客基盤を、新しいモビリティ技術へどうつなげるかが重要です。
HORIBAの将来性3|創薬・ライフサイエンス
バイオ・ヘルスケアは、現在の収益規模では半導体ほど大きくありません。
ただし、HORIBAは将来の成長分野としてライフサイエンスを育成しています。
医薬品開発、バイオ医薬品、生産工程、品質管理では、物質や細胞を正確に分析・計測する必要があります。
分光分析や粒子計測などHORIBAがすでに持っている技術を、創薬・製薬分野へ広げられることが強みです。
2028年には京都にグローバル新本社
HORIBAは京都市南区吉祥院の現在の本社敷地内で、グローバル新本社の建設を進めています。
2025年12月に着工し、2028年1月の竣工を予定しています。
現在の本社が完成した1997年から約30年間で、HORIBAグループは売上高が約7倍、営業利益が約15倍、従業員数が約4倍に拡大しました。
新本社は、今後さらにグローバル経営を強化するための拠点として位置づけられています。
HORIBAは将来的な「1兆円企業」への成長も視野に入れ、京都を本拠地としながら世界経営を強化しています。
堀場製作所の年収|平均年間給与は約821万円
堀場製作所への就職・転職を考える人にとって、給与水準も重要です。
2025年12月期の有価証券報告書によると、株式会社堀場製作所単体の平均年間給与は8,209,409円です。
| 項目 | 2025年12月31日現在 |
|---|---|
| 単体従業員数 | 1,573人 |
| 平均年齢 | 42.8歳 |
| 平均勤続年数 | 16.0年 |
| 平均年間給与 | 8,209,409円 |
平均年間給与には、賞与と基準外賃金が含まれています。
堀場製作所の年収を見るときの注意
- 平均年間給与は入社初年度の年収ではありません
- 株式会社堀場製作所単体の数値です
- HORIBAグループ9,101人全員の平均ではありません
- 賞与・基準外賃金を含みます
- 職種、年齢、役職、評価、勤務地によって実際の給与は異なります
京都企業全体の給与水準と比較したい方は、京都企業の年収ランキング|任天堂・京セラ・村田製作所など給与水準を比較も参考になります。
堀場製作所への就職はおすすめ?企業文化との相性が重要
HORIBAへの就職を考える場合、企業名や給与だけでなく「おもしろおかしく」という企業文化との相性を見ることが大切です。
「おもしろおかしく」は、会社が社員を楽しませてくれるという意味ではありません。
自分で仕事の価値を見つけ、自分から新しいことへ挑戦することを求める文化です。
堀場製作所に向いている可能性がある人
- 分析・計測技術に興味がある人
- 科学や技術そのものが好きな人
- 自分から課題を見つけられる人
- 誰もやっていないことへ挑戦したい人
- ひとつの技術を深く究めたい人
- 半導体・環境・医療・モビリティに関心がある人
- 京都に本社を置くグローバル企業で働きたい人
- 海外の技術者や顧客と仕事をしたい人
向かない可能性がある人
- 指示されたことだけを行いたい人
- 新しい技術を継続的に学ぶのが苦手な人
- 自分から提案する働き方を避けたい人
- 専門性を深めることに興味がない人
- 海外事業や多様な価値観への関心が低い人
特に企業研究では、「おもしろおかしく」という言葉を表面的な福利厚生や楽しさと結びつけないことが重要です。
HORIBAでは、自主性・好奇心・技術への情熱とセットで理解した方がよいでしょう。
堀場製作所への転職で考えられる主な職種
| 職種 | 活かしやすい専門性 |
|---|---|
| 研究開発 | 物理、化学、分析化学、電気電子、材料、光学など |
| 製品開発・設計 | 機械、回路、制御、光学、センサなど |
| 半導体関連 | 流体制御、真空、材料、プロセス、半導体製造など |
| ソフトウェア・AI | データ解析、画像処理、制御、クラウド、AIなど |
| 生産技術 | 設備、自動化、工程改善、品質など |
| サービスエンジニア | 分析装置・計測装置の保守、顧客対応など |
| 営業・技術営業 | BtoB営業、技術提案、海外営業など |
| 管理部門 | 知財、法務、財務、人事、経営企画など |
京都の大手企業への転職をまとめて知りたい方は、京都の大企業転職ガイド|任天堂・京セラなど人気企業の特徴と難易度も参考になります。
堀場製作所株を投資視点で見るポイント
堀場製作所は東京証券取引所プライム市場に上場しています。
証券コードは6856です。
現在は半導体関連事業の成長によって注目される場面もあります。
ただし、「半導体が伸びるからHORIBA株も必ず上がる」というものではありません。
エネルギー・環境、バイオ・ヘルスケアなど複数分野を持つ企業なので、事業ごとの収益性を見る必要があります。
堀場製作所の投資上の強み
- 分析・計測で長期間培った独自技術
- マスフローコントローラーで世界トップクラス
- AI・半導体設備投資という成長市場との接点
- 自動車メーカーや研究機関など幅広い顧客基盤
- 複数事業を持つことで単一市場依存をある程度分散できる
- 高い自己資本比率
- グローバルな研究開発・販売ネットワーク
確認したいリスク
- 半導体設備投資の景気循環
- 中国・米国など地政学リスク
- 為替変動
- 自動車産業の構造変化
- 水素市場の立ち上がり時期
- バイオ・ヘルスケア分野の収益改善
- 研究開発・設備投資負担
投資で確認したい指標
- 先端材料・半導体分野の売上・営業利益
- マスフローコントローラー需要
- 営業利益率
- ROE
- 研究開発費
- 設備投資
- フリーキャッシュフロー
- 為替
- PER・PBR
- 配当
投資に関する注意この記事は堀場製作所や京都企業を理解するための一般的な企業研究記事です。特定銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。株式投資には元本割れの可能性があります。投資を判断する場合は、最新の堀場製作所公式IR、決算資料、中長期経営計画、株価などをご確認ください。
京都企業として見る堀場製作所|「ほんまもん」を科学技術で追う
堀場製作所を京都企業として見ると、とても興味深い特徴があります。
京都には、伝統工芸から最先端企業まで、ひとつの技術を深く掘り下げる文化があります。
他社と同じものを大量に作るのではなく、自分たちにしか作れないものを追究する。
HORIBAが大切にしている「ほんまもん」という言葉は、この考え方を象徴しています。
しかも、HORIBAは伝統的な商品を作っている会社ではありません。
AI半導体、ライフサイエンス、モビリティなど最先端分野で、京都の「ほんまもん」という価値観を使っています。
京都の文化と最先端科学が、企業文化の中でつながっているところがHORIBAの面白さです。
京都企業の特徴については、京都企業はなぜ強い?世界で戦う技術企業が京都に集まる理由もあわせてご覧ください。
京都テクノロジー6強とあわせて見たい堀場製作所
日本文化ラボでは、任天堂、京セラ、村田製作所、オムロン、ローム、島津製作所を「京都テクノロジー6強」として比較しています。
堀場製作所はこの6社には含めていませんが、京都を代表する世界的な技術企業として比較対象にしたい企業です。
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京都テクノロジー6強とは?任天堂・京セラ・村田製作所などを比較もあわせて読むと、京都企業ごとの企業文化や収益構造の違いがわかりやすくなります。
よくある質問
堀場製作所は何の会社ですか?
自動車、環境、科学、医療、半導体などの分野で分析・計測・制御機器を開発・製造・販売する京都発のグローバル企業です。
堀場製作所の創業者は誰ですか?
堀場雅夫氏です。京都帝国大学在学中の1945年に堀場無線研究所を創業しました。
「おもしろおかしく」とはどういう意味ですか?
仕事に自らやりがいを見つけ、自分自身の力で仕事を面白くし、充実した人生につなげようというHORIBAの社是です。1978年に制定され、英語では「Joy and Fun」として世界中で共有されています。
「ほんまもん」とは何ですか?
京都でも使われる「ほんもの」に由来する言葉です。HORIBAでは、心を込めてより良いものを追究した先に生まれる唯一無二の価値を表します。
ホリバリアンとは何ですか?
HORIBAグループで働く社員を表す愛称です。世界中の社員を同じファミリーの一員として捉える考え方から使われています。
堀場製作所の強みは何ですか?
液体、気体、粒子、光などさまざまな対象を高精度で「はかる」分析・計測技術と、それらの技術を自動車、半導体、環境、医療、科学など複数市場へ展開できる点です。
半導体では何が強いのですか?
グループ会社の堀場エステックが、半導体製造工程でガス流量を精密制御するマスフローコントローラーを展開しています。2025年8月時点の同社調べでは世界シェア約60%です。
堀場製作所の平均年収はいくらですか?
2025年12月期の有価証券報告書では、堀場製作所単体の平均年間給与は8,209,409円です。平均年齢42.8歳、平均勤続年数16.0年です。
堀場製作所の将来性は?
AI・半導体、エネルギー・環境、モビリティ、創薬・ライフサイエンスなどが成長機会です。特に現在は先端材料・半導体分野が業績をけん引しています。
まとめ|堀場製作所の企業文化は「おもしろおかしく」と「ほんまもん」
堀場製作所は、1945年に京都で創業した世界的な分析・計測機器メーカーです。
京都大学の学生だった堀場雅夫氏が、自ら研究を続ける場所として始めた堀場無線研究所が原点でした。
国産初のガラス電極式pHメーターから始まり、ガス分析、自動車排ガス測定、科学分析、医用、半導体へと事業を広げてきました。
現在のHORIBAを理解するうえで最も重要なのが、社是「おもしろおかしく」です。
仕事を単なる義務として捉えるのではなく、自分自身でやりがいを見つけ、好奇心と挑戦によって仕事を面白くしていく。
そして会社は、社員がそれを実現できる舞台を提供する。
この考え方が、世界約9,100人のホリバリアンに共有されています。
さらにHORIBAには、京都の言葉「ほんまもん」を大切にする文化があります。
心を込めて技術を極限まで追究し、他にはない価値を生み出す。
「おもしろおかしく」が人や働き方を表す文化だとすれば、「ほんまもん」はHORIBAのものづくりへの姿勢を表す言葉と考えると分かりやすいでしょう。
現在はAI・半導体市場の拡大によって、HORIBAの「はかる・制御する」技術の重要性がさらに高まっています。
2026年上期は売上高1,798億53百万円、営業利益304億88百万円。
2028年には売上高4,600億円、営業利益900億円、ROE14%を目指しています。
そしてその先には、京都に新しいグローバル本社を構え、さらに大きな世界企業へ成長する構想があります。
堀場製作所の面白さは、最先端の分析・計測企業でありながら、企業文化を表す言葉が「おもしろおかしく」と「ほんまもん」という、非常に人間的で京都らしい言葉であることです。
科学技術を極限まで追究しながら、働く人自身も仕事を楽しむ。
その両方を企業文化として持っているところが、HORIBAの独自性といえるでしょう。
この記事の要点
- 堀場製作所は1945年に京都で創業
- 創業者は京都大学在学中だった堀場雅夫氏
- 1950年に国産初のガラス電極式pHメーターを完成
- 企業文化の中心は社是「おもしろおかしく」
- 「ほんまもん」という京都の言葉も重要な価値観
- 社員を「ホリバリアン」と呼ぶ
- 分析・計測・制御技術が最大の強み
- マスフローコントローラーは世界シェア約60%
- 2026年上期は売上高1,798億円・営業利益305億円
- 2028年目標は売上高4,600億円・営業利益900億円・ROE14%
- 平均年間給与は約821万円
- AI・半導体分野が現在の大きな成長エンジン
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