京都の老舗パン屋めぐり|進々堂・志津屋・まるき製パン所など名店を紹介

京都の伝統的な町家風ベーカリーの店頭を、朝の柔らかい光の中で捉えたものです。店主が焼きたてのパンを並べ、地元の日本人女性たちが訪れる様子を描写 企業文化

こんにちは。日本文化ラボ(Nippon Culture Lab)、運営者のsamuraiyan(さむらいやん)です。

京都と聞くと、京料理、湯豆腐、抹茶、和菓子などを思い浮かべる人が多いと思います。でも実際に京都の街を歩いてみると、朝早くから営業するパン屋や、何十年も地元の人に通われているベーカリーが驚くほど多いんですよね。

「京都で老舗パン屋に行くならどこ?」「進々堂と志津屋は何が違う?」「京都駅で買いやすい店は?」「朝早くから行けるパン屋は?」「昭和レトロな京都らしいパン屋も知りたい」と迷っている人も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、初めて京都の老舗パン屋を巡るなら、まずは進々堂・志津屋・まるき製パン所の3店を押さえると、それぞれ違った京都のパン文化が見えてきます。

進々堂は1913年創業で、本格的なフランスパンやカフェ文化を京都に広めてきた老舗。志津屋は1948年創業で、カルネをはじめとするパンを京都の日常生活に根づかせてきた存在です。そして、まるき製パン所は1947年創業。昔ながらの対面販売とコッペパンサンドで、昭和の京都らしい空気を今に伝えています。

さらに京都には、大正製パン所やササキパン本店のように、地域の暮らしとともに100年前後の歴史を重ねてきたパン屋があります。

この記事では、京都がパンの街として知られる理由から、老舗パン屋ごとの特徴、代表商品、朝食・京都駅・レトロ・観光など目的別の選び方まで、初めてでもわかりやすく整理して紹介します。

この記事でわかること

  • 京都市のパン支出が全国トップクラスであること
  • 京都でパン文化が根づいた背景
  • 進々堂・志津屋・まるき製パン所の違い
  • 大正製パン所・ササキパン本店など地域の老舗
  • 朝食、京都駅、昭和レトロなど目的別の選び方
  • 京都旅行で老舗パン屋を巡るときの注意点
  1. 京都は老舗パン屋が多い「パンの街」
    1. 京都でパン文化が根づいた背景
  2. 京都の老舗パン屋5店を比較
  3. 進々堂|京都にフランスパン文化を広めた1913年創業の老舗
    1. デイリーブレッドも進々堂の歴史を象徴する商品
  4. 志津屋|カルネで京都の日常に根づいた1948年創業のパン屋
    1. 志津屋といえばカルネ
  5. まるき製パン所|コッペパンと対面販売が残る1947年創業の老舗
    1. ハムロールなど素朴なコッペパンサンドが人気
    2. 早朝から京都の日常を感じられる
  6. 大正製パン所|1919年創業、西陣で100年以上続く町のパン屋
    1. カレーパンやクリームパンなど昔ながらの味
  7. ササキパン本店|1921年創業、伏見の商店街に残るレトロなパン屋
    1. 京都独特のパンの呼び方にも注目
  8. 目的別|京都の老舗パン屋はどこがおすすめ?
  9. 京都で朝食を食べるなら進々堂・志津屋・まるき製パン所を使い分ける
    1. 座って朝食を食べたいなら進々堂
    2. ホテルや新幹線で食べるなら志津屋
    3. 早朝からローカルな雰囲気を味わうならまるき製パン所
  10. 京都駅で老舗パンを買うなら志津屋と進々堂が便利
  11. 昭和レトロな京都のパン文化を楽しむなら町の老舗へ
  12. 進々堂と志津屋はどちらに行けばいい?
  13. 京都の喫茶店文化とパンは切り離せない
  14. 京都の老舗パン屋巡りで失敗しないポイント
  15. よくある質問
    1. 京都で一番古いパン屋はどこですか?
    2. 京都は本当にパン消費量日本一ですか?
    3. 京都の老舗パン屋で最初に行くならどこがおすすめですか?
    4. 進々堂では何を買うのがおすすめですか?
    5. 志津屋で最初に買うなら何がおすすめですか?
    6. 京都駅で老舗パンを買えますか?
    7. 朝早くから行ける老舗パン屋はありますか?
    8. 昭和レトロな京都のパン屋に行くならどこですか?
    9. 進々堂と志津屋はどちらがおすすめですか?
  16. 京都の老舗パン屋は「京都の日常文化」を知る場所

京都は老舗パン屋が多い「パンの街」

京都の町家が残る街並みでパン屋を訪れる朝の様子

京都は和食文化の街という印象が強い一方で、パンが生活に深く根づいた街でもあります。

総務省統計局の家計調査では、2023年〜2025年平均の二人以上世帯における京都市のパン年間支出金額は39,347円で、都道府県庁所在市・政令指定都市の中で全国3位となっています。

1位は神戸市、2位は堺市で、京都市は現在も全国トップクラスです。

以前の集計期間では京都市が1位だったこともあるため、「京都はパン消費日本一」と紹介されることがありますが、ランキングは集計期間によって変わります。

そのため、現在は「京都市はパンへの支出が全国トップクラス」「長年上位に入っている街」と理解するのが正確です。

順位 都市 パン年間支出額
1位 神戸市 41,967円
2位 堺市 39,416円
3位 京都市 39,347円

では、なぜ京都でこれほどパンが身近になったのでしょうか。

ひとつの理由だけで説明することはできませんが、京都の暮らしや街の歴史を見ると、いくつかの背景が重なっていることがわかります。

京都でパン文化が根づいた背景

京都の伝統産業の仕事場で休憩中にパンを食べる職人のイメージ

京都でパンが日常食になった背景として考えられること

  • 新しい文化を取り入れる気質:伝統を守る一方、西洋文化や新しい技術も早くから取り入れてきた。
  • 職人・商人の暮らし:忙しい仕事の合間にも手軽に食べやすいパンが生活に合った。
  • 学生の街:大学が多く、手頃で食べやすいパンや喫茶店が身近になった。
  • 喫茶店文化:コーヒー、トースト、サンドウィッチを楽しむ文化が発達した。
  • 老舗ベーカリーの存在:進々堂や志津屋をはじめとする店が、長い時間をかけてパンを日常食として定着させた。

京都の面白さは、西洋から入ってきたパンをそのまま受け入れただけではないところです。

フランスパン、食パン、サンドウィッチだけでなく、コッペパン、あんぱん、惣菜パン、白あん入りのメロンパンなど、日本や京都の暮らしに合う形へ変化させてきました。

いわば、パンが「京都化」されていった歴史ともいえます。

京都のパン文化そのものを知りたい人へ

京都でパンがよく食べられている背景については、京都のパン文化とは?消費量日本一の理由・老舗パン屋・人気店を解説でさらに詳しく紹介しています。

京都の老舗パン屋5店を比較

京都の老舗パン屋は、それぞれ歴史も得意なパンも違います。

まずは「自分ならどこへ行けばよいか」がわかるよう、代表的な5店を比較してみましょう。

店名 創業 特徴 代表的なパン おすすめ
進々堂 1913年 フランスパン・カフェ文化を京都に広めた老舗 レトロバゲット”1924″、デイリーブレッド 本格パン・モーニング
志津屋 1948年 京都の日常生活に根づいたベーカリー カルネ、元祖ビーフカツサンド 京都駅・移動中の軽食
まるき製パン所 1947年 対面販売とコッペパンサンド ハムロール、カツロールなど 昭和レトロ・朝パン
大正製パン所 1919年 西陣で100年以上続く町のパン屋 カレーパン、クリームパンなど 西陣散策・昔ながらの菓子パン
ササキパン本店 1921年 伏見の商店街で続く老舗 昔ながらの菓子パンなど 伏見散策・レトロパン

朝食をゆっくり楽しむなら進々堂、京都駅で京都らしいパンを手軽に買うなら志津屋、昭和の町のパン屋を体験したいならまるき製パン所という選び方がわかりやすいです。

さらに地域の老舗まで巡るなら、西陣の大正製パン所、伏見のササキパン本店へ足を延ばすと、観光地だけでは見えない京都の日常に近づけます。

進々堂|京都にフランスパン文化を広めた1913年創業の老舗

京都の老舗パン屋を語るうえで、進々堂は外せません。

進々堂は1913年、続木斉・ハナ夫妻によって京都で創業しました。

大きな転機となったのが1924年です。

創業者・続木斉は、日本人のパン屋として初めてフランスへパン留学した人物として進々堂公式サイトで紹介されています。

パリを拠点にヨーロッパでパンの理論と実技を学び、帰国後には本格的なフランスパンの製造・販売を始めました。

さらに1930年には京都大学農学部近くに、本格的なフランス風カフェを開設。

パンとコーヒーを楽しみながら学生や研究者が集う場所をつくり、京都のパン文化だけでなくカフェ文化にも大きな足跡を残しています。

デイリーブレッドも進々堂の歴史を象徴する商品

進々堂のもうひとつの大きな功績が、1952年に発売した「デイリーブレッド」です。

公式沿革では、日本最初のスライス済み包装食パンとして紹介されています。

あらかじめ均一に切られた食パンを袋から出して、そのままトーストできる。今では当たり前ですが、当時としては新しい商品でした。

進々堂は、本場のフランスパンのような専門性の高いパンだけではなく、家庭で毎日食べるパンも広めてきたわけです。

進々堂について詳しく知りたい人へ

創業者・続木斉のフランス留学、京大北門前カフェ、デイリーブレッド、レトロバゲット”1924″などは、進々堂の歴史|京都でフランスパン・デイリーブレッドを広めた老舗ベーカリーで詳しく解説しています。

この記事では進々堂の詳細な企業史までは繰り返さず、「京都の老舗パン屋を比較すると、本格的なパンやモーニングを楽しみたい人に向いている店」と覚えておけば十分です。

志津屋|カルネで京都の日常に根づいた1948年創業のパン屋

進々堂が本格的な欧州パン文化を京都へ伝えた存在なら、志津屋はパンをより身近な京都の日常食として広げてきた存在です。

志津屋は1948年、京都・河原町で創業しました。

創業者は堀信氏。「志津屋」という店名は、妻である志津子さんの名前から付けられています。

現在では京都駅や地下鉄駅、繁華街、住宅地など京都の暮らしに近い場所に店舗を展開しています。

志津屋といえばカルネ

志津屋の代表商品がカルネです。

丸いパンにマーガリン、ハム、玉ねぎを挟んだ、とてもシンプルなサンドウィッチです。

材料だけを見ると派手さはありません。

それでも長く京都で愛されているのは、朝食、昼食、通勤・通学途中、旅行中など、いろいろな場面で食べやすいからでしょう。

カルネは「観光客向けにつくられた京都名物」というより、京都の人の日常食が結果として京都名物になったパンと考えるとわかりやすいです。

しっかり食べたい人には、もうひとつの代表商品「元祖ビーフカツサンド」もあります。

志津屋について詳しく知りたい人へ

1948年の創業、店名の由来、カルネの誕生、元祖ビーフカツサンド、SIZUYAPANについては、志津屋の歴史|京都で愛されるカルネ・元祖ビーフカツサンドとパン文化で詳しく解説しています。

京都駅を使う旅行者なら、志津屋は特に使いやすい老舗です。

「京都らしいパンをひとつだけ食べて帰りたい」という場合にも、カルネは候補にしやすいと思います。

まるき製パン所|コッペパンと対面販売が残る1947年創業の老舗

京都の昔ながらのパン屋でコッペパンサンドを対面販売する様子

観光地としてではなく、地元の暮らしの中にある京都のパン屋を体験したいなら、まるき製パン所は外せません。

まるき製パン所は1947年(昭和22年)創業。京都市下京区、松原通にある老舗です。

大きな特徴は、昔ながらの対面販売。

店頭で注文すると、コッペパンに具材を挟んで渡してもらうスタイルが今も受け継がれています。

ハムロールなど素朴なコッペパンサンドが人気

まるき製パン所を初めて訪れるなら、まず注目したいのがコッペパンサンドです。

ハムロール、カツロール、コロッケ、サラダ系、甘いクリームやあんを使ったものなど、昔ながらの組み合わせが魅力です。

豪華な具材を使った現代的なサンドというより、毎日の朝食や昼食として食べたくなる素朴なパンです。

特にハムと野菜を挟んだハムロールは、まるき製パン所を代表する商品として知られています。

早朝から京都の日常を感じられる

まるき製パン所は朝が早いことでも知られています。

早朝から出勤途中の人や地元の人がパンを買いに訪れる光景は、京都のパン文化が観光向けではなく、日常生活の中にあることを実感させてくれます。

人気商品は売り切れる場合があるため、目当ての商品があるなら早めに訪れる方が安心です。

まるき製パン所がおすすめの人

  • 昔ながらの京都のパン屋を体験したい
  • コッペパンサンドが好き
  • 朝早くからパン屋へ行きたい
  • 観光客向けではない京都の日常を感じたい
  • 昭和レトロな雰囲気が好き

大正製パン所|1919年創業、西陣で100年以上続く町のパン屋

京都西陣の昔ながらのベーカリーでパンを焼く職人のイメージ

さらに古い京都のパン屋を訪ねたい人には、大正製パン所があります。

公式サイトによると、大正製パン所は1919年(大正8年)創業。

西陣エリアで100年以上続いてきた老舗パン屋です。

進々堂のような大規模なベーカリーとは違い、地域の人に長く利用されてきた「町のパン屋」という雰囲気があります。

カレーパンやクリームパンなど昔ながらの味

公式サイトでは、人気商品としてカレーパン、クリームパン、チョコレートサンドなどが紹介されています。

こうした昔ながらの菓子パンや惣菜パンは、京都のパン文化を考えるうえで重要です。

京都のパン文化はフランスパンや高級ベーカリーだけでできたものではありません。

地域の家族が朝食やおやつに買う、こうした普段使いのパン屋が何十年、何世代も続いてきたことも大きな特徴です。

西陣には寺社や町家、伝統産業に関わる地域が多く残っています。

観光名所だけを巡るのではなく、こうした町のパン屋へ立ち寄ると、生活の街としての京都を感じやすくなります。

訪問前に確認を

大正製パン所の公式サイトには営業時間などの案内がありますが、掲載情報の更新時期が古いものもあります。訪問する場合は、最新の営業状況を確認してから向かうことをおすすめします。

ササキパン本店|1921年創業、伏見の商店街に残るレトロなパン屋

京都伏見の昔ながらのパン屋で袋入りの菓子パンを選ぶ様子

伏見エリアで老舗パン屋を探すなら、ササキパン本店も覚えておきたい存在です。

京都市伏見区の公式情報によると、ササキパン本店は1921年(大正10年)に「金龍堂」の名で創業しました。

伏見の商店街で100年以上続き、昔ながらの味とレトロな外観で知られています。

伏見といえば酒蔵、寺田屋、伏見桃山などの歴史観光を思い浮かべますが、その一方には地元の人が暮らす商店街があります。

老舗パン屋に立ち寄ると、観光名所だけでは見えにくい伏見の日常も感じられます。

京都独特のパンの呼び方にも注目

京都や関西の昔ながらのパン屋を巡っていると、地域独特の商品名に出会うことがあります。

たとえば、一般的な丸いメロンパンに近いパンを「サンライズ」と呼ぶ店があります。

一方、白あんを包んだラグビーボール型のパンを「メロンパン」と呼ぶ店もあります。

すべての京都のパン屋が同じ呼び方をするわけではありませんが、こうした名称の違いも地域のパン文化の面白い部分です。

パンの名前も京都文化のひとつ

昔ながらのパン屋では、現在の全国的な名称とは違う呼び方が残っている場合があります。見た目だけで判断せず、商品名や中身を確認して選ぶと老舗パン巡りをより楽しめます。

目的別|京都の老舗パン屋はどこがおすすめ?

ここまで5店を紹介しましたが、「結局どこへ行けばいいの?」という人もいると思います。

目的別に整理すると、選びやすくなります。

目的 おすすめ 理由
京都らしい朝食をゆっくり 進々堂 レストラン・カフェ型店舗があり、本格パンとコーヒーを楽しみやすい
京都駅で名物パンを買う 志津屋 カルネやビーフカツサンドを移動前後に買いやすい
昭和レトロなパン屋 まるき製パン所 対面販売とコッペパンサンドが魅力
西陣観光と組み合わせる 大正製パン所 1919年創業の地域密着型ベーカリー
伏見観光と組み合わせる ササキパン本店 伏見の商店街に残る1921年創業の老舗
京都のパン史を知りたい 進々堂+志津屋 本格パンの導入と日常食への定着という二つの流れがわかる

京都で朝食を食べるなら進々堂・志津屋・まるき製パン所を使い分ける

京都のパン屋巡りでは、朝の時間をうまく使うのがおすすめです。

寺社の拝観が始まる前や、観光客が増える前にパン屋へ立ち寄れば、京都の一日を効率よく始められます。

座って朝食を食べたいなら進々堂

パンとコーヒーをゆっくり楽しみたい人は、レストランやイートインを備えた進々堂の店舗が向いています。

朝からパンを食べて、その後に街歩きへ出発するという京都らしい過ごし方ができます。

ホテルや新幹線で食べるなら志津屋

京都駅を利用するなら志津屋が便利です。

カルネのように持ち運びやすいパンなら、ホテルへ持ち帰ったり、列車での軽食にしたりできます。

早朝からローカルな雰囲気を味わうならまるき製パン所

京都の日常を感じたい人には、朝早くから営業することで知られるまるき製パン所が向いています。

パンを買いに来る地元の人と一緒に店頭へ並ぶ時間も、ひとつの京都体験です。

京都の朝営業パン屋をもっと知りたい人へ

早朝営業の店や売り切れを避ける時間については、京都のパン屋・朝営業は6時半が鍵!早起き必至の名店と活用術も参考にしてください。

京都駅で老舗パンを買うなら志津屋と進々堂が便利

短い京都旅行の場合、パン屋だけのために遠くまで移動できないこともありますよね。

そんなときは京都駅周辺だけでも十分楽しめます。

志津屋ではカルネや元祖ビーフカツサンドなど京都らしいロングセラーを選べます。

進々堂にもJR京都駅近くの店舗があり、フランスパンや食パン、サンドウィッチなどを購入できます。

こんな人 おすすめ
京都名物らしいパンを食べたい 志津屋のカルネ
しっかりした昼食を買いたい 志津屋の元祖ビーフカツサンド
本格的なパンを買って帰りたい 進々堂のフランスパン
翌朝のホテル用に買いたい 進々堂の食パン・志津屋の惣菜パン

京都駅を出発する直前に慌てて探すより、買う商品をあらかじめ決めておくとスムーズです。

昭和レトロな京都のパン文化を楽しむなら町の老舗へ

進々堂や志津屋だけではなく、小さな町のパン屋を巡ると京都のパン文化がさらに面白くなります。

まるき製パン所、大正製パン所、ササキパン本店などに共通するのは、「観光用につくられた店ではない」ということです。

もともと地域の住民が毎日の食事として買うためのパン屋であり、その暮らしが何十年も積み重なっています。

ショーケースの形、袋入りのパン、素朴な商品名、対面販売。

現代のスタイリッシュなベーカリーとは違いますが、その違いこそ老舗パン屋巡りの魅力です。

京都の文化を知るというと、寺社や伝統工芸へ目が向きがちです。

でも、町のパン屋を訪れることも、その土地の生活文化を知るひとつの方法だと思います。

進々堂と志津屋はどちらに行けばいい?

京都の老舗パン屋を検索すると、特に迷いやすいのが進々堂と志津屋です。

創業年や商品だけでなく、「どんな時間を過ごしたいか」で決めるとわかりやすいです。

進々堂 志津屋
創業 1913年 1948年
歴史的特徴 欧州の本格パン・カフェ文化を京都へ紹介 パンを京都の日常生活へ定着
代表的商品 レトロバゲット”1924″、デイリーブレッド カルネ、元祖ビーフカツサンド
おすすめ モーニング・本格パン 駅・移動中・京都名物
向いている人 ゆっくりパンを味わいたい 気軽に京都の定番を食べたい

時間に余裕があれば、両方を利用するのがおすすめです。

進々堂で京都が海外のパン文化をどう受け入れたかを知り、志津屋でそのパンがどのように日常食として根づいたのかを見る。

この2店を比べるだけでも、京都のパン文化の幅がかなり見えてきます。

京都の喫茶店文化とパンは切り離せない

京都のパン文化を語るとき、コーヒーや喫茶店の存在も無視できません。

朝に喫茶店へ入り、トーストとコーヒーを楽しむ。

サンドウィッチを食べながら新聞や本を読む。

学生や研究者がカフェに集まって話をする。

こうした生活とパンが結び付いてきました。

進々堂が1930年に京都大学の近くへフランス風カフェを開いた歴史も、そのひとつです。

現在でも京都には老舗喫茶店が多く、モーニングでトーストやサンドウィッチを提供する店が数多くあります。

京都の喫茶店モーニングも楽しみたい人へ

パン屋だけでなく喫茶店の朝食文化も知りたい場合は、京都の喫茶店モーニング文化|パン消費量が多い理由と名店を紹介も合わせて読むと理解しやすくなります。

京都の老舗パン屋巡りで失敗しないポイント

京都の老舗パン屋を巡るときは、人気ランキングだけを見るより「営業時間」「売り切れ」「食べる場所」を確認しておくことが大切です。

訪問前に確認したいこと

  • 営業時間:老舗や個人店は営業時間が変更される場合があります。
  • 定休日:曜日だけでなく臨時休業が入る場合があります。
  • 売り切れ:人気商品は午後まで残っているとは限りません。
  • イートイン:持ち帰り専門店とカフェ併設店があります。
  • 消費期限:旅行のお土産にする場合は必ず確認してください。
  • 夏場の持ち歩き:サンドウィッチや惣菜パンは長時間の高温を避けましょう。

特に、まるき製パン所や地域の小さな老舗は、狙っているパンがあるなら午前中の訪問が安心です。

進々堂や志津屋でも店舗によって営業時間や取り扱う商品、飲食スペースの有無が違います。

遠方から訪れる場合は、必ず公式サイトや公式SNSなどで最新情報を確認してください。

よくある質問

京都で一番古いパン屋はどこですか?

「京都で一番古い」と断定するには、現存店や前身店舗をどこまで含めるかなど定義が必要です。この記事で紹介している中では、進々堂が1913年創業、大正製パン所が1919年創業、ササキパン本店が1921年創業です。

京都は本当にパン消費量日本一ですか?

現在の最新ランキングでは日本一ではありません。総務省の2023年〜2025年平均の家計調査では、京都市のパン年間支出金額は39,347円で全国3位です。過去に1位になった集計期間もあり、長年全国トップクラスの都市であることは確認できます。

京都の老舗パン屋で最初に行くならどこがおすすめですか?

ゆっくり朝食や本格パンを楽しむなら進々堂、京都駅で名物パンを買うなら志津屋、昔ながらの町のパン屋を体験するならまるき製パン所がおすすめです。

進々堂では何を買うのがおすすめですか?

進々堂の歴史を感じたいならレトロバゲット”1924″やデイリーブレッドが候補です。店舗によってはモーニングやレストランメニューも楽しめます。

志津屋で最初に買うなら何がおすすめですか?

まずはカルネがおすすめです。パン、マーガリン、ハム、玉ねぎを合わせたシンプルなサンドで、志津屋を代表するロングセラーです。しっかり食べたい場合は元祖ビーフカツサンドも候補になります。

京都駅で老舗パンを買えますか?

はい。志津屋は京都駅に店舗があり、進々堂にもJR京都駅近くの店舗があります。観光や新幹線の移動前後に利用しやすいです。

朝早くから行ける老舗パン屋はありますか?

あります。まるき製パン所は早朝営業で知られています。また、進々堂や志津屋にも朝から営業する店舗があります。ただし店舗・曜日によって営業時間が異なるため、当日の公式情報を確認してください。

昭和レトロな京都のパン屋に行くならどこですか?

対面販売とコッペパンサンドを楽しむならまるき製パン所がおすすめです。西陣の大正製パン所や伏見のササキパン本店も、地域で長く続いてきた町のパン屋らしい雰囲気があります。

進々堂と志津屋はどちらがおすすめですか?

目的によります。パンとコーヒーを座ってゆっくり楽しみたいなら進々堂、京都駅などでカルネを手軽に買いたいなら志津屋が便利です。京都のパン文化を知るなら両方を利用すると違いがよくわかります。

京都の老舗パン屋は「京都の日常文化」を知る場所

京都の老舗パン屋を見ていくと、この街のパン文化が単なる流行ではないことがわかります。

1913年創業の進々堂は、創業者がフランスまでパンを学びに行き、本格的なフランスパンとカフェ文化を京都へ持ち帰りました。

1948年創業の志津屋は、カルネをはじめとするパンを駅や街中で販売し、京都の日常生活へパンを深く根づかせてきました。

1947年創業のまるき製パン所には、コッペパンサンドと対面販売という昭和の町のパン屋の姿が残っています。

1919年創業の大正製パン所や、1921年創業のササキパン本店を訪ねれば、西陣や伏見という地域ごとの生活文化も見えてきます。

つまり、京都のパン屋巡りは「美味しいパンを探す旅」であると同時に、京都の人が外から来た文化をどのように受け入れ、自分たちの日常へ取り込んできたのかを見る旅でもあります。

京都を訪れたら、寺社や和菓子だけで一日を終えるのではなく、朝のパン屋にも立ち寄ってみてください。

進々堂でパンとコーヒーを楽しむ。

志津屋でカルネを買う。

まるき製パン所でコッペパンを選ぶ。

西陣や伏見の老舗へ足を延ばす。

そんな何気ない時間の中にも、京都で100年以上育ってきたパン文化があります。

ご利用にあたっての注意

この記事は2026年9月1日時点で確認できる総務省統計局、各店舗・企業の公式情報、京都市などの公開情報をもとに全面リライトしています。営業時間、定休日、商品、価格、店舗情報などは変更される場合があります。訪問・購入する際は必ず各店舗の公式サイトや公式SNSなどで最新情報をご確認ください。

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